スクール・オブ・ロック
【 ストーリー・あらすじ 】
ロックの心を全身で体現するギタリスト、デューイ・フィン(ジャック・ブラック)。しかし、そのあまりの破天荒ぶりがアダとなり、ついにバンドをクビになってしまう。一方私生活でも、家賃の滞納が原因で居候していた親友ネッドのアパートを追い出されようとしていた。
そんな時、ネッドのもとに名門私立小学校から代用教員の話が舞い込む。たまたま電話に出たデューイはお金欲しさから自分がネッドになりすまし、臨時教師の職に就いてしまうのだった。ところが、いざ小学校へ行ってみると、そこは厳しい管理教育がなされ、従順な生徒たちにはまるで覇気も個性も感じられなかった。まともに授業をする気もないデューイにとってそれはどうでもいいことだったが、そんな生徒たちが音楽の才能にあふれていると知ったとき、彼の頭にはあるよこしまなアイデアが浮かぶのだった。
【 出演 】
ジャック・ブラック, ジョーン・キューザック, マイク・ホワイト, サラ・シルヴァーマン
【 監督 】
リチャード・リンクレイター
【 感想 】
この映画「スクール・オブ・ロック」を皆さんは鑑賞されたことがありますか?ジャック・ブラック主演で送る学園映画です。ロックを愛するギタリストが小学校の先生となって大暴れするとっても楽しい映画ですので、ぜひご覧ください。
ロック命のギタリスト
デューイ・フィン(ジャック・ブラック)
ロックバンドのギタリストを務めるデューイ(ジャック・ブラック)は、裸で寝ころびながらギターをしたり客席にダイブするなど、自分の中のロックに泥酔しており、その破天荒ぶりからついにはバンドメンバーから外されてしまいます。
ロックをこよなく愛しているデューイは、家賃も払わず友達の家に強引に住み続けるなど私生活も破天荒。家賃を払わないと追い出すと言われたデューイは、友達に成りすまして小学校の代用教員として働き始めます。
そんなデューイをジャック・ブラックが演じていますが、コメディはお手の物といった俳優さんですので、安心して観ていられますねっ。コミカルだけでなくシリアスな演技もできるので、個人的に好きな俳優さんです。
あとギターの演奏と歌声が素晴らしかったのでびっくりしました。調べてみたら実際に「テネイシャスD」というロックバンドをやっているみたいで、「テネイシャスD 運命のピックをさがせ!」というタイトルで映画化もされているみたいです。
あとデューイに部屋を貸していた友達ネッド役のマイク・ホワイトは本作の脚本もやっているのですが、実際にジャック・ブラックの友人で、彼のために本作の脚本を書いたらしいです。
まさにジャック・ブラックにピッタリな役ですので、脚本があってのジャック・ブラックではなく、ジャック・ブラックあっての脚本だというのが納得です。彼の魅力が溢れている役だと思いました。
型破りな先生
滞納した家賃を払うために名前を偽って小学校の代用教員となったデューイ。一体どのような授業となるのか興味深いところですが、彼にとって授業なんてどうでもいいんです。お金さえもらえればいいわけですから、ずっと自習なんです。
クラスの中で一番偉く権限を持っているのは先生です。その立場を利用して・・・何もしないんです。しかし、そこは名門小学校なので「授業をしてください」と生徒はお願いするのですが、デューイは「好きにしろ」「外ででも遊んでこい」の一点張りなんです。
私なら「やったぁ~!」と喜んで遊びに行くでしょうけど、名門となると違うんですねっ。しっかりとした子供とだらしない大人の対比が面白かったです。
クラシックからロックへ
相反する性格の先生と生徒ですが、実は共通点があったんです。それが「音楽」です。名門で育ちが良いというのもあり生徒みんながクラシック音楽を演奏できたんですねっ。これにはデューイもびっくり、楽器を積んだ車にダッシュで走っていきます。
クラシックギターからエレキギターへ、ピアノからキーボードへ、シンバルからドラムへと持ち替えさせてロックバンドを結成しようとするのです。目指すは「バンド・バトル」、このバンドで優勝を目指すのです。
ロックの授業
ロックを目指す者にロックを教えるのとはわけが違います。ロックを聴いたこともなければ興味のない小学生に教えるのですから、これは簡単なことではありません。
ただそこは子供だからなんでしょうねっ。初めて触れるロックという音楽に徐々に興味を持ち始めるんです。あと衣装や音響などみんなに担当が与えられているので、その責任感がまだ子供のみんなにとっては新鮮で楽しいのだと思います。
あとやっぱりデューイだからこそなんでしょうけど、これまで勉強という物差しでしか評価されてこなかった子たちが個性を評価されることでヤル気に繋がったのだと思います。
ロック好きの校長先生
ロザリー・マリンズ(ジョーン・キューザック)
バンド・バトルに出場するにはまず予選に出なければいけないのですが、その予選に出るには小学校から生徒たちを連れ出す許可を校長からもらわなければいけません。といっても、名門小学校のお堅い校長から許可を得るにはそう簡単なことではありません。
ただ立場的に隠していましたが、実は校長先生もロックが好きだったんですねっ。お酒を飲んだ校長は、普段押さえていたロック魂が解放されるかのようにノリノリに歌い始めます。
「男性と縁がない」「自分には魅力がない」などと仰っていましたが、ロックにノリノリの彼女はとても魅力的でしたので、立場上難しいとは思いますが、せめてオンオフの使い分けをもっと上手く使っていけばいいのになぁと思いました。
教員免許
バンド練習を繰り返し、バンド・バトルの日がいよいよ近づいてきた時に、デューイが教員免許を持っていなかったことがバレてしまいます。こうなるともうバンド・バトルどころではありません。生徒の親たちが学校に駆け付け、大問題へと発展していくのです。
校長は必死に謝罪し弁解するのですが、当然のことながら親たちの怒りは収まりません。とここで大事件が発生、教室で待機していたはずの子供たちの姿が見当たらないんです。
バンド・バトルに出場するために子供たちがデューイの元に駆け付けるところは良かったです。半ば強引に始まったバンド活動でしたが、徐々にロックが好きになっていき練習の成果を披露したいと子供たちも思ったのでしょうねっ。
あとこの時のデューイの子供たちと接する態度が素敵でした。身分を偽って教師をしていたことをきちんと誤っていましたし、最初の頃の上の立場から接していた彼とは違い、年齢差など関係なくまるで友達のような関係になっていたのは良かったです。
デューイによって勉強以外の大切なことを知りましたし、クラス全員で1つの目標に向かう楽しさなどを知った子供立ち。ダメダメ人間だったデューイもまた、子供たちと接することにより自分自分の考えから脱却できたのだと思います。
「バンド・バトル」スタート!!
やっぱりヴォーカルはデューイしかいないということで、デューイ&子供たちのバンド「スクール・オブ・ロック」の演奏が始まります。
もうこれはほんとに楽しいです。子供の1人が作ったオリジナル曲「School Of Rock」を始め、ロックに詳しくない人も1度は聴いたことがあるような有名な曲がたくさん演奏されるので、ノリノリで楽しめました。
子供たちを追って会場に駆け付けた親たちも、息子&娘の知らなかった一面を見て驚きと喜びの表情をしていましたし、ロックにノリノリになっていましたねっ。理由はどうであれ、やはり我が子の輝く姿を見れるというのは親にとって、とても嬉しいことなんだと思います。
あとびっくりすることに、子供たちは実際に演奏しているらしいです。少しは練習したんでしょうけど、演奏している子たちは俳優(子役)ではなく本当はミュージシャンらしいので、そりゃ上手いはずですよねっ。鑑賞している時はそのことを知らなかったので、後で知って驚きました。
そして何といってもデューイの歌が良かったです。もちろん歌も上手いですしパフォーマンスが素晴らしいので、会場の観客たち全員が1つになっていたのは凄いなぁと思いました。
音楽教室「スクール・オブ・ロック」
バンド・バトル後、デューイはどうなったのか?ロックバンドは諦めて、なんと音楽教室「スクール・オブ・ロック」を開いていましたねっ。そこには小学校での教え子たちが通っていて、みんなで楽しそうにロック演奏していました。
音楽はもちろんですが子供と接する仕事が合っていると思いますので、ぴったりの仕事だと思いました。あとデューイに部屋を貸していた友達が、彼女と別れて音楽教室を手伝っていたのも良かったです。
そして、音楽教室でみんなで演奏している時にエンドクレジットが流れ出して終わる感じは、すごく好きな終わり方なので良かったです。終わった後もロックの余韻が残っていましたし、すごく綺麗なラストでした。
- Comment(2)
- [ コメディ映画 ] コメディ
この作品、学園ものアンケートで投票したので、記事を読ませていただいて嬉しくなりました。
ジャック・ブラックのバンド活動情報も初めて知りました。多才な俳優さんですねー。
悪役の似合いそうな強面だけれど、それに反して、こんな明るい面を見せてくれる本作品、大好きです。
- 2014/05/13
- hatokoさん
こんばんは、hatokoさん。
コメントありがとうございます。
学園ものアンケートの時はありがとうございました。
本作を投票していただいてたんですねっ。
ほんとにジャック・ブラックは多才で
演技だけでなく歌とギターもできるのでびっくりです。
確かに顔は悪役顔ですけど
コミカルの演技がとても上手いですし
決して二枚目というわけではありませんが
たまにかっこよく見える瞬間がある不思議な俳優さんだなぁと思います。
今後もどんどんと活躍していってもらいたいです。
ご訪問ありがとうございました(^^)
- 2014/05/16
- パッチさん
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