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リンダリンダリンダ

2013.10.07

リンダリンダリンダのポスター


 【 ストーリー・あらすじ 】

 とある地方都市にある芝崎高校。高校生活最後の文化祭を翌日に控え、立花恵(香椎由宇)、山田響子(前田亜季)、白河望(関根史織)の3人は途方に暮れていた。ギターが指を骨折、ブチ切れたボーカルも抜けてしまい、本番3日前にしてバンドが空中分解してしまったのだ。その時、偶然ブルーハーツの「リンダ リンダ」を耳にした恵たちは、これなら3人でも演奏できると、急にやる気を取り戻す。そしてちょうど目の前を通りかかった韓国からの留学生ソン(ペ・ドゥナ)をボーカルに引き入れ、急造バンドが誕生した。4人はさっそく文化祭最終日の本番に向けて猛練習を開始するのだったが…。

 【 出演 】
ペ・ドゥナ, 前田亜季, 香椎由宇, 関根史織

 【 監督 】
山下敦弘



 【 感想 】

 この映画「リンダリンダリンダ」を皆さんは鑑賞されたことがありますか?4人の女子高生がバンドを組み、文化祭のライブに挑む物語です。なので青春映画、そしてロックバンドのTHE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)がお好きという方におすすめです。

青春映画


 「リンダリンダリンダ」というタイトルから想像がついた人もいるかもしれませんが、ロックバンドであるTHE BLUE HEARTS(ザ・ブルーハーツ)の「リンダ リンダ」から付けられています。

 その「リンダ リンダ」を学園祭のライブで歌うべく、バンドを組んだ4人の女子高生が奮闘する物語なんですが、「スウィング・ガールズ」「ウォーター・ボーイズ」「フラガール」など、こういう青春映画ってよくありますよねっ。

 ただ、個人的には一番好きです。上記に挙げた作品に共通する「田舎の素朴さ」も魅力ですし、「フラガール」の実話の重さや感動こそありませんが、すごくリアルで爽やかな気持ちになりました。ザ・ブルーハーツがそれなりに好きというのもあるかもしれませんが、何度でも観たい作品です。

バンド「パーランマウム」の4人の女子高生


ソン (ペ・ドゥナ) ソン (ペ・ドゥナ)
ボーカル担当。韓国から来た留学生。
ずっと1人で、友達がいなかった。

立花恵 (香椎由宇) 立花恵 (香椎由宇)
ギター担当。元々はキーボード担当。
一見怖そうな感じだが、実はすごく優しい。

山田響子 (前田亜季) 山田響子 (前田亜季)
ドラム担当。すごく明るい性格。
同じクラスの男の子に恋をしている。

白河望 (関根史織) 白河望 (関根史織)
ベース担当。口数が少なく、クールな性格。
4人の中では一番音楽に詳しい。

 + バンド名「パーランマウム」の意味 +

 バンド名「パーランマウム」というのは英語ではなく、韓国語を日本語読みにしたものなんです。韓国語で書くと「파란 마음」になり、「青い心」という意味みたいです。これを英語にすると「BLUE HEARTS(ブルーハーツ)」になるんですねっ。



バンド結成


 文化祭のライブに向けて練習をしていた女子バンド「パーランマウム」でしたが、怪我や喧嘩によってギターとボーカルが抜けてしまいます。残ったのは恵、響子、望の3人、3日後の文化祭ライブへの参加の危機に陥るメンバーでしたが、そこで出会ったのがザ・ブルーハーツの「リンダ リンダ」です。

 3人で、そして3日間でできる曲として「リンダ リンダ」を選んだ3人ですが、ギターは元々キーボード担当だった恵が代わりに担当するとして、残る問題はボーカル・・・。そんな時、たまたま歩いていた韓国からの留学生ソンが二つ返事でボーカルを引き受けるのです。

 もうほんとに簡単にボーカルが決まってしまいました。おそらく何も考えずに引き受けたんだと思います。ただ、依頼した方も依頼した方ですよねっ。歌声も聴いていなければ、言葉の違う韓国人からの留学生に決めてしまったのですから。

 こうして4人の女子高校生バンドが結成されました。果たして3日後の文化祭ライブまでに間に合うのか?文化祭で忙しい中、少ない時間ではありますが彼女たちの練習が始まります。

ボーカルを探す3人

バンド練習


 ドラムとベースはすごく順調に進んでいきます。ただギターとボーカルがちょっと・・・。ギターの恵は元々キーボードだったので、あまり得意ではないんですねっ。初音合わせの演奏後に「ギターがやばい」とみんなが笑っていたのが印象的でした。

 そしてソンですよねっ。やっぱり日本語は難しいのか、今からでも他の人、もちろん日本人に変えた方がいいんじゃないかなぁって心配になるぐらい言葉の壁を感じました。

 しかも文化祭1日目、ライブまであと2日となったバンド練習ですが、響子が練習時間に遅れてしまい全く練習できずに終わってしまうんですよねっ。

 これでは時間が足りないと、夜の学校に忍び込んで練習するのですが、見つかってはいけないので電気を付けることができなければ、大きな音も出せない。本番、恥をかくんじゃないかと思わず心配になっちゃいました。

バンド練習

恋愛模様


 恋愛といえば高校生という思春期に置いてすごく大事なことですよねっ。ドラム担当の響子が同じクラスの男の子に恋をしているのですが、すごくかわいらしかったです。

 家に掛かってきた好きな男の子からの電話。兄に聞かれるのは恥ずかしいとばかりに、電話機ごと離れて静かに話すとこなんてすごく良かったです。しかもあまり上手く話すこともできないんですよねっ。初々しさに溢れていました。

響子と好きな男の子

 あとギターの恵ですが、ちょっと大人びている感じがあると思っていましたが、昔年上の方と付き合っていたんですねっ。バンド練習の上で久しぶりに会うことになるのですが、あのクールな恵が照れていたのがすごくかわいったです。

 そしてソンが松山ケンイチ演じる男の子から告白されていましたが、他人の恋に興味津々の割には自分の恋愛となると苦手なのか興味がないのか、素っ気なく断っていました。価値観の問題かもしれませんが、ソンにとっては「男よりも友達」なんでしょうねっ。今がすごく楽しいということなんだと思います。

告白されるソン

文化祭ライブ当日


 こそこそと夜の学校で練習をしていた彼女たちでしたが、正式に先生からの許可ももらい、夜の学校で徹夜で練習し、ライブ当日を迎えた4人。ライブまでの残り少ない時間を頑張って練習しようとするもダラダラしてしまう。徹夜続きの彼女たちの疲労はピークなんですよねっ。

 その頃ライブ会場では、軽音部のバンドたちが演奏を初めていました。ライブといっても文化祭の催しですので、客は少ないんですねっ。決して盛り上がっているといえないライブですが、順調に進んでいきます。そんな中、響子の携帯電話が鳴り続けます。

 鳴り続ける響子の携帯電話で目覚めた恵。時計を見ると、もうびっくりです。そうっ、彼女たちは意識を失うように寝てしまい、起きた時にはライブ開始時間である3時30分だったんです。

寝坊と雨の中の4人

 慌ててライブ会場に向かおうとするも、外はどしゃぶりの雨。びしょびしょに濡れながら必死で走る4人でしたが、もう一つ大切なことを忘れていたんですねっ。前日、響子は好きな男の子に告白しようとライブ開始1時間前に会う約束をしていたんです。

 もうめちゃくちゃですよねっ。2日間徹夜だったので眠たかったのはわかりますが、せっかく練習を頑張ってきたのに遅れてしまうなんて。しかも告白といえば、勉強よりも大切に感じる時期だと思いますが、寝坊してしまうなんて。

雨の中の響子と男の子

ライブ会場に到着


 遅れていた間、元バンドメンバーと先輩が頑張って繋いでくれていました。そして突然の大雨も手伝ってか、ソンたちが会場に着いた頃には、体育館にたくさんの生徒が集まっているんです。

 演奏するため準備を進めるビショビショのソンと恵と望、そこに告白のため少し遅れてやってきたビショビショの響子。「どうだった?」と聞く恵に対し、「言えなかった」という言葉はすごく良かったです。

 まぁ流れからいって、こういう場合は大概オッケーをもらえるだろうと想像していました。ただ、もしかしたらダメだったのかなっ?という心配もありつつ見ていましたが、まさかどちらでもなく「言えなかった」とは。すごく良かったです。

演奏前の響子

「リンダ リンダ」


 3日前にボーカルに起用されたソン、たくさんの人たちの前で歌うなんてこれまで経験なかったと思います。緊張するのは当たり前ですよねっ。もうやるしかないと覚悟を決めたのか、マイクスタンドを握るソン。そして演奏が始まります。

 正直かなり良かったです。このラストでのライブのみを観ると、学芸会レベルと見ていられない気持ちだったかもしれませんが、最初がひどかっただけにちょっとした感動さえ覚えました。

 一生懸命歌うソンの姿はすごくかっこよく見えましたし、元気な彼女たちとザ・ブルーハーツの歌がすごく合っていたと思います。なんといっても演奏中の彼女たちの笑顔がとても印象的でした。

文化祭ライブのシーン

韓国人留学生ソンを演じたペ・ドゥナ


 それにしてもソンを演じたペ・ドゥナはすごく良かったです。4人の中では一番年上で身長も高かったですが、それを全く感じさせないところなんかは、役どころを抜きにしても素晴らしかったと思います。

 そして歌も素晴らしかったですねっ。最初の頃に感じた言葉の壁による「違和感」が、最後のライブでは「アレンジ」に感じるぐらい聴き入っちゃいました。メンバー全員に言えることですが、おそらく相当練習したんだと思います。ちなみにベースの望を演じた関根史織さんは、実際に「Base Ball Bear」というバンドのベーシストだそうです。

 あとペ・ドゥナは確かにかわいい女優さんですが、格別かわいい&美人というわけではないと思います。しかし、なぜか惹かれるといいますか、不思議な女優さんだなぁと思いました。本作で初めて彼女を観ましたが、他も観てみたいと思うぐらい、本作での彼女の魅力と存在はすごく大きかったです。

 あと彼女たちのバンド「PARANMAUM (パーランマウム)」がCDを出しているんです。もちろんボーカルはソン(ペ・ドゥナ)が務めています。視聴で聴いてみましたが、サントラとしてほしいなぁと思いました。

ソンのアップ

「終わらない歌」


 ライブの最後で演奏したザ・ブルーハーツの「終わらない歌」、これまた良かったです。そして、演奏後にライブのその後と思われる4人それぞれが映し出されると同時に流れ出す、エンディング曲である今度は本物のザ・ブルーハーツの「終わらない歌」。この流れもすごく好きな感じでした。

 その時の響子は少し上を向いて話している感じでした。自分よりも背の高い相手としゃべっていたので、おそらくあの好きな男の子と話していたんでしょうねっ。そしてソンはイヤホンで何かを聴きながら、何か書いていましたが、おそらくザ・ブルーハーツの曲を聴いていたんでしょうねっ。気持ちのいいラストでした。

ライブ後の4人

リアル


 最初に触れましたが、「ウォーター・ボーイズ」「スウィング・ガールズ」「フラガール」よりも個人的に好きです。ただ、寝坊で遅刻というハプニングはあったものの、他と比べるとそれほどの窮地などはなかったですし、ラストの演奏の完成度なんて比較すればかわいそうなほどです。

 しかし「リンダリンダリンダ」には全編通して「リアルさ」がありました。ドラマティックな出来事もないですし、恋愛で泣いたり大喜びすることもありません。恋愛でいえば、恵は元カレと再び付き合ったりもしませんし、響子の「言えなかった」という言葉からもわかると思います。

 なんといっても本作の軸となるライブも、ボーカルを適当に選んだところから始まっていますし、ラストのライブも学芸会レベルです。ではどこが良かったの?と聞かれると、「リアルさ」としか言いようがないんですよねぇ。

ソンと3人の友達

 ライブに向けて練習する彼女たちですが、どこか本気ではなく、酷い演奏だからといって焦ったり落ち込んだりしませんし、むしろその酷さに笑ってしまっている状態なんです。

 先ほどライブでの演奏は学芸会レベルと言いましたが、実際の文化祭での演奏と考えると大成功と呼べるほどのライブだったと思います。もし私が彼女たちの立場だったら、演奏後に大喜びできるぐらいの100点の出来だったと思うんです。なのでラストで感じた感動は、文化祭ライブを成功させたというリアルさが伝わってきたからだと思います。

 ラストで演奏した「終わらない歌」、彼女たちの人生も通過点に過ぎずいつまでも終わらず続いていく・・・なんて上手いことをいうのは違うのかなっ?単純にライブで盛り上がる歌として彼女たちがこの曲を選んだと捉えるのが、きっとリアルなんでしょうねっ。素晴らしい青春映画でした。

4人での演奏

「リンダリンダリンダ」のDVD・CD

こんにちは♪
パッチさん^^

相変わらずのご無沙汰です♪
今日久しぶりにお邪魔しました♪

で。発見(@@)
そうなんですよね~~♪
■リンダリンダリンダ
最高ですよね♪

私の大好き映画なんです。
ブログでは紹介していませんが本当に好きな映画で何度も観ています♪

と言うか・・最初はやっぱり大好きなブルーハーツの
歌がタイトルになっているので気になって観たのですが

これが最高でしたネ♪

パッチさんが仰るとおりに最後のライヴシーン感動しました!!

■僕の右手!!も最高でしたよね♪

元々ブルーハーツ(ヒロトの声)が大好きなので
この映画は絶対に外せませんよね(笑)

ペ・ドゥナは韓国の女優さんですけど
この映画においての存在感は素晴らしかったですね。

なんと言うか・・あの雰囲気が良いですね♪

あ~長くなってしまいました♪

こうして又たまにコメント登場してしまう私です(笑)

★台風の影響は大丈夫ですか?

また突然現れコメントさせて頂きますね♪
どうぞ宜しく♪
  • 2013/10/25
  • アビーさん
 【アビーさんへ】

こんにちは、アビーさん。
コメントありがとうございます。

こちらこそご無沙汰しております。

アビーさんも「リンダリンダリンダ」お好きなんですねっ。
私も鑑賞後にラストらへんを再鑑賞するぐらい良かったです。

全編、ブルーハーツの歌が使われていて
「僕の右手」もまた良かったですよねっ。
私もブルーハーツは好きなので
思わず一緒に口ずさみながら観ちゃいました。

そして、ペ・ドゥナさんも良かったです。
あのライブでの彼女はすごく輝いていました。
日本語は難しいと思いますが、きっとけっこう練習されたんでしょうねっ。

あの雰囲気が良いという表現はぴったりだと思います。
どこが良いと聞かれると、見どころはライブなんでしょうけど
なんというか、雰囲気が良いんですよねっ。

きっとこの作品を観て物足りないと思う方もいると思いますが
私はすごく好きです。
DVDを持っておきたいなぁと思いました。

台風の影響は大丈夫でした。
近年はほんとに自然がおかしなことになっていますよねっ。
ご心配ありがとうございます。

はいっ、いつでも気軽にお越しくださいねっ。
ご訪問ありがとうございました(^^)
  • 2013/10/28
  • パッチさん
僕はこれに出演している関根さんのバンドBaseBallBearが大好きなんです。
まだこの映画は見てませんが近いうちに必ず見ます!
  • 2014/02/15
  • たんちゃんさん
 【たんちゃんさんへ】

こんばんは、たんちゃんさん。
コメントありがとうございます。

本作に出演している関根さんがバンドをしている方というのは
鑑賞後に知りました。
あまりセリフの多い役ではありませんが
すごく自然体だったので女優さんと思っていたぐらいです。

派手なシーンこそありませんが
リアルさというものが本作の魅力だと思いますので
楽しんでいただければ嬉しいです。

ご訪問ありがとうございました(^^)
  • 2014/02/16
  • パッチさん



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