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テルマエ・ロマエ

2013.05.29

テルマエ・ロマエのポスター


 【 ストーリー・あらすじ 】

 古代ローマ帝国。浴場設計技師のルシウス(阿部寛)は生真面目な性格が災いし、流行に乗り遅れて職場をクビになってしまう。気分転換にと友人に誘われ、公衆浴場(テルマエ)にやってきたルシウス。突然そこで溺れてしまった彼は、なぜか現代日本の銭湯にタイムスリップする。漫画家志望の山越真実ら、見たこともない平たい顔ばかりを前に途方に暮れるルシウスは、ローマよりも遥かに進んだ風呂文化を目の当たりにして愕然。やがて古代ローマに戻ったルシウスは、平たい顔族(日本人)の風呂文化を採り入れた浴場を設計し大評判となるのだが…。

 【 出演 】
阿部寛, 上戸彩, 北村一輝, 竹内力, 宍戸開

 【 監督 】
武内英樹



 【 感想 】

 この映画「テルマエ・ロマエ」を皆さんは鑑賞されたことがありますか?漫画「テルマエ・ロマエ」を映画化した作品です。阿部寛・上戸彩主演でコメディたっぷりですので、幅広い方が楽しめるものとなっています。ぜひ鑑賞してみてください。

タイトルの意味


 タイトルになっている「テルマエ・ロマエ」はどういう意味かご存知ですか?日本語ではないのはもちろん、英語でもないのでわからない方が多いと思います。「テルマエ」は「大衆浴場」、「ロマエ」が「ローマ」という意味のラテン語です。

 なので「テルマエ・ロマエ」=「ローマの大衆浴場」という意味なんですねっ。ローマの大衆浴場がどのようにできたのか?どのように発展していったのか?もちろんフィクションですが、コメディたっぷりで面白おかしく描かれています。

 個人的にコメディ作品はあまり手が出ないジャンルで、しかも邦画よりも洋画が好きなのですが、珍しくこの作品は前々から観たかった作品でした。もしかしたらコメディ映画に関しては洋画よりも邦画の方が好きなのかなっ?阿部寛、上戸彩の主演2人も好きな俳優さんですし、すごく楽しめました。

 私は大衆浴場、いわゆる銭湯には行ったことないのですが、同じ「平たい顔族」として1回は行ってみたいなぁと思いました。

ローマを歩くルシウス

登場するキャラクター


古代ローマ人

ルシウス(阿部寛) ルシウス (阿部寛)
浴場を専門とする古代ローマの建築技師。
ある日突然、現代の日本へタイムスリップしてしまう。

ハドリアヌス(市村正親) ハドリアヌス (市村正親)
第14代ローマ皇帝。優れた建築家でもある。
高齢のため衰えを感じ始めている。

ケイオニウス(北村一輝) ケイオニウス (北村一輝)
次期皇帝候補の青年。
とても女好きで、不真面目な性格。

アントニヌス(宍戸開) アントニヌス (宍戸開)
ハドリアヌス皇帝の側近。とても優しい性格。
ルシウスも信頼を寄せている人物。

平たい顔族 (日本人)

山越真実(上戸彩) 山越真実 (上戸彩)
漫画家を目指している日本人の女性。
タイムスリップしてきたルシウスに出会う。

山越修造(笹野高史) 山越修造 (笹野高史)
真実の父親。
温泉旅館を経営している。

館野(竹内力) 館野 (竹内力)
山越修造が経営する温泉旅館の常連客。
全身に無数の傷を持つ謎の人物。



古代ローマから21世紀の日本へタイムスリップしたルシウス(阿部寛)


 古代ローマで浴場の建築技師として働いていたルシウスでしたが、流行についていけず首になってしまう。そんな時、気分転換で訪れた大衆浴場で渦に巻き込まれたルシウスは、なんと現代の日本へタイムスリップしてしまったのです。

 ルシウスがタイムスリップした日本の銭湯で、初めて見た日本人に対して言った「平たい顔族」という表現は上手ですねっ。あと、私はこいつらとは違うといった感じで、ローマ人として建築技師としての誇りをすごく持っているんだなぁと思いました。

銭湯から出てきたルシウス

 そんなルシウスを阿部寛さんが演じていますが、すごく良かったです。顔の濃さもありますが、日本人がローマ人を演じているにも関わらず、もう途中からローマ人にしか見えませんでした。表情も面白かったですし、シリアスもコミカルも両方できる素晴らしい俳優さんだと思いました。

 あと体もすごく鍛えられていてびっくりしました。ローマ人のイメージにぴったりです。本作で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞されていますが、コミカルな演技がきちんと評価されるというのは素晴らしいことだなぁと思いました。

風呂桶にびっくりするルシウス

漫画家を目指している山越真実(上戸彩)


 漫画家を目指して頑張っている真実ですが、全然良い漫画が描けません。そんな時に出会ったのがタイムスリップしてきたルシウスです。この出会いによって、二人の運命がどんどん変わっていきます。

 初めてルシウスを見た真実は「ケンシロウ?」と思わず口走っていましたが、阿部寛さんの見た目はもちろん、過去にアニメ映画「北斗の拳」でケンシロウの声を担当したことがあるので、その辺りもかかっているのかもしれませんねっ。

模写する真実

 ルシウスに出会った真実は、「今度の漫画の主人公は彼で決まり」と言わんばかりに、気絶して倒れこむルシウスの模写をし始めます。平たい顔族からすれば、これほど個性のあるキャラクターはいませんもんねっ。

 その後も真実はタイムスリップして来たルシウスに出会うことになりますが、いつから恋心を持っていたんでしょう?最初は漫画の貴重な題材として、ルシウスを見ていたと思うのですが、いつの間にか好きになっていましたよねっ。

 ルシウスと会話したいが為にラテン語を勉強したり、ローマの歴史を勉強するあたりなんかは、とてもかわいらしかったです。誰とでも仲良くなれる明るい性格もまた真実の魅力ですねっ。

ルシウスと真実

面白いシーン


 コミカルなシーンはたくさん出てきますが、前半部分でのルシウスが古代ローマにはない21世紀の日本文化に触れて驚き躊躇うシーンが面白かったです。

 ローマの文明・文化がいかに素晴らしいか自負していたルシウスだけに、進んだ技術を持った平たい顔族に驚きが隠せません。「一体どういった仕組みなんだ」と色々なものを見て触って研究する姿は、おもちゃで遊ぶ子供みたいで良かったです。

シャワーシーン

 個室の風呂やシャワー、そしてシャワーキャップなど、老人とのやり取りのシーンはすごく面白かったです。あと、水洗トイレの自動で開くフタにびっくりしたり、ウォシュレットで気持ち良くなっていた時のルシウスの表情は良かったですねっ。

 あとはフルーツ牛乳を飲んでおいしさにびっくりし、古代ローマでも導入していましたねっ。無理に容器までビンにしなくてもいいのでは?と思いましたけど。あとは饅頭だったりバナナだったりと、浴場以外のところでも日本の文化に触れていたのは良かったです。

便器にびっくりするルシウス

便器を見るルシウス気持ちいい顔

真実の周りにいる個性豊かな脇役たち


 真実のお父さんが経営する温泉旅館にはほんとにたくさんの個性豊かなキャラクターが集まってきます。まぁ1人1人を見てみるとそうでもないかもしれませんが、集団でいるとパワーが違いますねっ。

真実の仲間たち

 でもその中でも竹内力さんだけは飛び抜けて存在感がありました。登場シーンや役割としては少なかったので勿体ない豪華な使い方だなぁと思いましたが、ルシウスが唯一恐るべしと思った人物ではなかったでしょうか。

 怖い顔と体にある無数の傷、古いお酒を飲んでも何ともない丈夫な体、それ以外はほんと謎に包まれているので気になるところですが、続編「テルマエ・ロマエⅡ」でもきっと登場してきてくれると思いますので、新しい面を魅せてくれることを期待したいです。

ルシウスと竹内力

真実と愉快な仲間たち、古代ローマへタイムスリップ


 ルシウスが現代にやってきていましたが、後半は真実とその周りにいる愉快な仲間たちが古代ローマへタイムスリップします。個人的には前半のハチャメチャな感じが好きですが、後半ではコメディ色が押さえられ物語が進行していきます。

 ローマ皇帝ハドリアヌスの後継者として選ばれたのが、女好きで権力を振りかざす北村一輝演じるケイオニウスです。このままだとローマは衰退してしまうということで、真実とルシウスが奮闘します。

皇帝

 ローマの街並みを歩く真実を見ていると少し浮いた存在に見えました。阿部寛がいかにローマ顔なのか、改めて感じました。ただその結果、真実がローマを救うべく、ルシウスを救うべくやってきた救世主に見えて良かったです。

 そして真実はこれまで元気な女性といった印象でしたが、ローマにやってきてからはルシウスを支える健気な女性という感じになっており、真実とルシウスの関係がより深まっていたのが嬉しかったです。異なる時代に生まれた2人が一緒になれるのかはわかりませんが、この2人の恋愛も気になるところです。

上戸彩

兵士を癒す大浴場


 歴史とは異なるアントニヌスの左遷を阻止すべく、ルシウスと真実は戦場に治療効果のある大浴場を建設することを思いつきます。今の進行状況だといつ完成するかわからない・・・そんな時にやってきたのが真実と共に古代ローマにタイムスリップしてきた愉快な仲間たちなんです。

 ほとんどが年寄の集団ですが、建設地を通りかかった彼らを見た時はすごく頼もしかったです。年の功もありますし、古代ローマにはない知識や知恵を持った人たちですから、その辺のローマ人よりも断然頼もしいです。

 その結果、大浴場は完成し兵士たちの癒しの場として大活躍しました。そして勝利へと繋がるんですねっ。この功績が認められ、ルシウスの名誉が回復し、アントニヌスの左遷も無くなりローマが平和への道を進んでいくことになります。嬉しさ、そして真実とその仲間たちに対する感謝の気持ちがルシウスの表情に溢れていて良かったです。

表彰されるルシウス

元の時代へ


 タイムスリップするには水の中の渦に巻き込まれる、そして帰る方法というのはいつも突然だったのでわかりませんでしたが「涙」だったんですねっ。真実は涙を流しルシウスと別れることになるのですが、個人的にそれほど感動的ではなかったです。

 やっぱりこれまで何回もタイムスリップしてきたわけですし、今後も簡単にタイムスリップできるのでは?と思っちゃいました。でも現代に戻ってきた真実が、ルシウスを主役とした漫画(「テルマエ・ロマエ」)を描いて漫画家としての一歩を踏み出したのは嬉しかったです。

 そして何といっても続編を予感させる感じで終わったのは嬉しいことですねっ。再びルシウスが真実の前にびちょびちょとなって現れます。「テルマエ・ロマエⅡ」はここから始まるんでしょうかねっ?どのような物語になっているのか楽しみです。

池から出てきたルシウス

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