アフタースクール
【 ストーリー・あらすじ 】
母校の中学校で働く人のよい教師・神野(大泉洋)の元に、かつての同級生だと名乗る怪しい探偵・北沢(佐々木蔵之介)が訪ねてくる。北沢は神野の親友で同じく同級生、現在は一流企業に勤めるサラリーマン・木村(堺雅人)の行方を追っていた。
心ならずも神野は木村探しに巻き込まれてしまう・・・。人を疑うことを知らない男と、人の裏側ばかりを見てきた男。ちぐはぐコンビの捜査活動から、神野の知らなかった、友人・木村の一面が次々と明らかになり、物語は思いもよらぬ方向へと向かっていく・・・。
【 出演 】
大泉洋, 佐々木蔵之介, 堺雅人
【 監督 】
内田けんじ
【 感想 】
この映画「アフタースクール」を皆さんは鑑賞されたことがありますか?ストーリーの展開にスピード感があり、物語も一転二転とどんでん返しが用意されているので、最後まで飽きずに鑑賞することができました。おすすめですので、ぜひご覧ください。
主要登場人物(キャラクター)の紹介
神野良太郎 (大泉洋)
母校の西森沢中学校で働く教師。
島崎と名乗る探偵の木村探しに付き合わされる。
北沢 (佐々木蔵之介)
おもちゃ屋を経営しながら探偵をしている。
木村を探す依頼を受け、神野に近づく。
木村一樹 (堺雅人)
神野と同級生で梶山商事に勤めるサラリーマン。
突然ある女性と姿を消す。
謎の女 (田畑智子)
姿を消した木村と一緒に写真に写っていた女性。
ヤクザから追われている。
美紀 (常盤貴子)
神野と木村の同級生の女性。
妊娠している。
大黒 (北見敏之)
木村が勤める梶山商事の社長。
北沢に木村を捜すよう依頼する。
姿を消した木村(堺雅人)を探す探偵の北沢(佐々木蔵之助)と同級生の神野(大泉洋)
妊娠している妻(常盤貴子)と幸せそうに暮らす木村(堺雅人)は、同級生で親友の神野(大泉洋)から車を借りて仕事に向かった。その夜、赤ちゃんが無事生まれるが木村は帰ってこず、連絡もつかない・・・。木村は急に姿を消したのです。
「木村という男を探してほしい」とある会社の社長から依頼を受けた探偵の北沢(佐々木蔵之助)は、卒業アルバムから住所を探ろうと同級生のフリをして木村の母校に行くのだが、そこで先生をしている神野に出会ってしまう。
木村についての情報をかなり持っているということで、神野を無理やり仕事の手伝いをさせるのです。こうして木村を探す捜査が始まります。
ここまでの物語は序盤も序盤なのですが、この中に伏線といいますか後半をより楽しむための映像がたくさん盛り込まれていますので、セリフや表情などをよ~く見ておくのがいいですねっ。
北沢と神野の捜査
無理やり巻き込まれる形となった神野ですが、同級生且つ親友の木村の捜索ということで、木村がなぜ急にいなくなったのか、そして木村と共に消えた女性は誰で、どのような関係なのか?木村のことを信じつつも、探偵の北沢と共に真実を追います。
あとどうしても神野の目線になってしまいますねっ。木村は女性と突然消えて怪しいですが、奥さんと生まれたばかりの赤ちゃんがかわいそうという気持ちがあるので、神野と同じく木村を信じながら見ていました。
あと大泉洋さんと佐々木蔵之助さんは個人的に好きな俳優さんで、映画作品はあまり観たことありませんがドラマやバラエティ等で2人が出ていると何となく見てしまいます。どんな作品でも個性と存在感が出ていますもんねっ。裏の世界に身を置く北沢と、中学校の先生をしている真面目な神野という相反するコンビですが、なぜか似合っていて良かったです。
明らかになる真実
木村を追っていくと色々と真実が明らかになっていきます。木村を信じながら見ていましたが、木村と女性がマンションに入っていくビデオが見つかったりと、神野にとっては辛いことがわかるのです。
もう用無しとばかりに北沢は神野を帰らします。ビデオに女性と一緒のところが映っていたとはいえ、音声はありませんでしたし、まだ信じる見込みがあるので、「真実は絶対に違う」と思いながら観ていました。・・・が、真実はもっとすごかったんですよねぇ・・・。
神野が帰宅すると木村が普通にいたのにはびっくりしました。そしてそれに対してびっくりする様子も見せない神野、まさか・・・!?ですよねっ。これにはまんまと騙されました。
裏の世界に生きる北沢、木村を追う社長、女を追うヤクザ、たくさんの悪い人たちがいましたが、本当の悪者はこの2人なのでは・・・?真実が明らかになるもののさらなる謎が生まれて、急な展開に付いていくのが大変でした。
ただここからどんどんとさらに真実が明らかになっていくんですよねぇ。流れるように展開する物語にスピード感があって、毎度びっくりするのが楽しかったです。
どんでん返し
木村と一緒に写真に写っていた謎の女性(田畑智子)は、ヤクザが追っている源氏名「あゆみ」という女性だと思っていましたが、実は神野の妹だったんですねっ。北沢が思い込んだことにより、観ている私たちもそう思ってしまったのです。
ではあゆみはどこにいて誰なのか?それが木村の妻だと思っていた美紀(常盤貴子)だったんですねぇ。これにはびっくりしました。では、オープニングでの描写は嘘だったの?と思いましたが、よく考えてみるとそのようなことは何にも言っていないんです。
アパートの一室に妊娠している女性、その横に男性と高齢の男性、そのシーンを見て仲の良い夫婦と妻のお父さんだと勝手に思い込んでしまったんですよねぇ。すごく上手い演出だなぁと感心しました。
あと大泉洋さんの演技が良かったと思います。北沢と共に木村を追う神野を演じていましたが、真実を知らない演技と知っている演技の両方を求められていたので、どちらか一方に振り切ることなく、どちらとも取れるちょうど良いバランスで表現されていたと思いました。
恋模様
木村は少しかわいそうだなぁと思いましたが、ラストで神野と美紀が一緒になる感じで終わったのは良かったなぁと思いました。指輪、中学生の時の告白、マンションで神野の妹に慰められる木村など、たくさんの小さな真実が明らかになり繋がっていく過程も気持ち良かったです。
内田けんじ監督作品
ラストで大きなどんでん返しが待っている作品も好きですが、この「アフタースクール」のように大きなどんでん返しを軸に、たくさんの小さなどんでん返しで叩き込む作品もいいですねっ。伏線もしっかりしていましたし、すごく構成が上手いと思いました。
内田けんじ監督の作品を観たのは今回の「アフタースクール」が初めてだったのですが、すごく楽しめましたので、他の作品も見てみたいと思いました。どんでん返しにハマる楽しさを味わいたいです。
- Comment(2)
- [ 日本映画 ] 邦画
初めてコメントします(^o^)
内田けんじ監督
『運命じゃない人』
大オススメです!
- 2012/10/28
- ゴロベーダーさん
はじめまして、ゴロベーダーさん。
コメントありがとうございます。
「運命じゃない人」おすすめなんですねっ。
評判には聞いたことあるのですが
今回「アフタースクール」を見て
なおさら、「運命じゃない人」が観たくなりました。
機会がありましたらぜひ鑑賞してみたいです。
あと最新作の「鍵泥棒のメソッド」もすごく気になります。
おすすめ、そしてご訪問ありがとうございました(^^)
- 2012/10/29
- パッチさん
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