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猿の惑星

03.12

「猿の惑星」のジェケット


 【 ストーリー・あらすじ 】

 地球を飛び立った宇宙船は1年余りの宇宙航行ののち、とある惑星に不時着。乗組員のテイラー(チャールトン・ヘストン)たちは沈没してしまった宇宙船をあとにし、その陸地を彷徨い歩く。そして、なんと猿人たちが人間狩りをしている驚愕の光景を目にする。この星では高等動物の猿が、口の聞けない下等動物の人間を支配していたのだ。テイラーたちも捕まり、奴隷のように理不尽な扱いを受ける。しかし、テイラーはチンパンジーのジーラ博士(キム・ハンター)とコーネリアス博士(ロディ・マクドウォール)の理解と協力を得て、同じ人間の女性ノヴァと共に逃亡、新天地を探し求めていくのだが・・・。

 【 出演 】
チャールトン・ヘストン, キム・ハンター

 【 監督 】
フランクリン・J・シャフナー



 【 感想 】

 この映画「猿の惑星」を皆さんは鑑賞されたことがありますか?「猿の惑星」シリーズの1作目の映画です。続編はともかく、この1作目はSF映画の名作とされていますので、ぜひチェックしておきたいところですねっ。特にラストのオチを知らないという方におすすめです。ちなみにレビューはネタバレいっぱいですので、鑑賞後に呼んでくださいねっ。

登場人物・キャラクターの紹介


テイラー テイラー (チャールトン・ヘストン)
地球から宇宙船でやってきた宇宙飛行士。
猿の惑星に不時着し、猿たちに捕まってしまう。

ジーラ ジーラ (キム・ハンター)
生物学者の女チンパンジー。コーネリアスの恋人。
人間を研究している。

コーネリアス コーネリアス (ロディ・マクドウォール)
考古学者のチンパンジーで、ジーラと付き合っている。
猿の時代以前のことを研究している。

ザイアス博士 ザイアス博士 (モーリス・エヴァンス)
この惑星において最高の頭脳を持つオラウータン。
全てにおいての決定権を持っている。

ノヴァ ノヴァ (リンダ・ハリソン)
退化した人間の女性の1人。
テイラーと共に猿たちに捕らえられてしまう。



ある惑星に不時着、それは猿に支配された惑星


 テイラー(チャールトン・ヘストン)たちが乗った宇宙船は地球を出発してから1年半経った。これを地球の時間で計算すると2000年という長い年月が流れたことになる。そんな時、ある惑星に不時着してしまうのですが、それはなんと猿に支配された惑星だったのです。

 この設定こそがこの映画の一番の魅力ですねっ。なんといっても人間よりも権力を握っているのが猿なんですから。そんな惑星に降り立ったテイラーを含めた3人の人間、彼らにはなんの権力もありません。支配される立場なんですよねっ。

3人の人間

すごくリアルな猿


 本作の成功の一つとして猿の特殊メイクがあると思います。ほんとにリアルなんですよねぇ。これが雑なメイクだとなかなか入り込めなかったでしょうし、支配されている恐怖や惑星の雰囲気なども伝わってきていなかったと思います。

 これが1968年に公開された映画とは思えないほどの技術ですねっ。今観ても特に違和感ありませんし、当時はもっと驚くべき技術だっただろうなぁと想像がつきます。

たくさんの猿たち

進化した猿、退化した人間


 原始人のように退化している複数の人間たちと共にテイラーも猿たちに捕らえられてしまいます。そして、檻に入れられて色々な実験を行なわれてしまうのですが、テイラーは優れた文明を持つ地球からやって来たわけですから、猿の言葉も理解でき的確な反応を見せるということで最重要の人間として扱われます。

 ただ運の悪いことにテイラーは喉を負傷していて言葉を発することができないんですよねぇ。色々なアクションで伝えようとするのですが、全く思い通りにいかないのでとても歯がゆかったです。本作の良いところはやっぱり感情移入がしやすいところだなぁと思いました。

牢屋

テイラー(チャールトン・ヘストン)の裁判


 猿の言葉を理解し流暢に言葉を話し、そして「宇宙からやって来た」というテイラーに対し裁判が行なわれます。テイラーをはじめ弁護人の生物学者のジーラとその恋人で考古学者のコーネリアスが、一生懸命に猿の裁判官に訴えるのですが、「はいはい」という感じに全く相手にしてもらえないんです。

猿の裁判

 確かに信じてもらえないかもしれませんねっ。まだまだ文明が発達していないので宇宙はもちろん、空を飛行することも考えられないかもしれません。しかし、目の前に猿もしくは猿以上の知能を持つ人間のテイラーが存在するわけですから、まずはそれをきちんと受け止めてよ~く考えてほしいなぁと思いました。

 救いといえば猿の中に見方がいることですねっ。それが弁護をしてくれたジーラとコーネリアスです。ある専門化ということで事実を受け入れやすかったのかもしれません。ただそんな彼らもテイラーを弁護したことにより罪が与えられたのはショックでした。猿の世界でも権力が存在するんですよねっ。

人間と猿

「見ざる、聞かざる、言わざる」


 そういえば裁判の時に、テイラーたちの訴えに対し3匹の裁判官の猿が「見ざる、聞かざる、言わざる」の格好をしていたのにはびっくりしました。あれは日本特有のものなのかなぁと思っていましたが、そうではないみたいですねっ。

 調べてみたら日本がルーツでもなく、世界中でいわれているようです。「見猿、聞か猿、言わ猿」と、猿と掛けたダジャレのように思っていましたが、これは日本語だから偶然そうなったみたいです。ちょっとした豆知識を知ることができてよかったです。

見ざる、聞かざる、言わざる

惑星の最高頭脳を持つザイアス博士(モーリス・エバンス)


 簡単に言うとボス猿ということなのですが、猿たちを統括するのがこの惑星で最高の頭脳を持っているザイアス博士(モーリス・エバンス)です。裁判の時に年寄りの猿は頭が固いなぁと思いましたが、このザイアス博士も同じです。ただ彼はちょっと違うというか、何か理由がある感じがして怪しかったです。

 テイラーが地面に書いた文字をこっそり消していましたもんねっ。認めないというか、完全否定の行動だったのでびっくりしました。ラストで理由はわかるのですが、怪しいなぁとずっと思いながら見ていました。

テイラーと猿

「禁断の地」へ逃げるテイラーとノヴァ


 このままだと殺されてしまうテイラーを、ジーラとコーネリアスが逃がしてくれます。その時にテイラーは人間のノヴァという女性も一緒に連れて行くんですねっ。なぜテイラーはノヴァも連れて行こうと思ったのでしょう?単純に好みの女性だったからなんですかねっ?ただ綺麗な女優さんだなぁと思いました。

 逃げる場所といえばやはり「禁断の地」しかないですねっ。猿たちが恐れて近づかない禁断の地に逃げるのが一番安全です。禁断の地はほとんどが砂漠で覆われているのですが、特に凶暴な生き物がいるわけでもなく、恐れるものはないんですよねぇ。なぜ「禁断の地」と呼ばれているのか・・・?ちょっと疑問に思っていました。

禁断の地

遺跡


 テイラーたちを追ってきたザイアス博士を人質に取って、コーネリアスが見つけた遺跡の中に入っていきます。そこには人骨やメガネのフレーム、そして人形などがあったんですねっ。人骨から猿よりも優れた知能を持った人間が過去に存在していたことがわかったのです。

遺跡の中

 これを見ても全く認めないザイアス博士ですが、ここでザイアス博士がテイラーを否定していた理由がわかりました。「その昔、人間は猿よりも優れた知能と文明を持っていた」という事実を猿たちに隠しておきたかったのですねっ。

 だからこそ生きる証拠であるテイラーを処刑しようとしていましたし、証拠が眠るこの地を「禁断の地」として猿たちから遠ざけたわけです。ザイアス博士の行動は、猿が人間よりも上であるために、猿の地位を守るため、「人間が進化して猿になった」という進化論を貫くためだったんですねっ。

昔の人形

ラスト


 テイラーとノヴァは猿たちに別れを告げ、新天地を求めて旅立ちます。馬を走らせていると目の前には見覚えのあるものが・・・それはなんと「自由の女神」の一部だったんです。そうっ、この猿の惑星は、なんと「地球」だったんですねっ。

 これは衝撃のラストですねぇ。テイラーたちが地球を旅立ってから、人間はほとんど滅んでしまい、2000年後には猿が支配する惑星になっていたということです。人間を愚かだと罵り、悲しみ、テイラーは膝から崩れ落ちてしまいます。もう言いようの無い思いだったでしょうねぇ。

自由の女神

 なぜ人類が滅びてしまったかは続編で明らかになっているようですが、テイラーが言った「愚かな人間たちめ」みたいなセリフから天災や自然災害が原因ではないのが伝わってきます。これまでのザイアス博士の言葉からも、おそらく人間たち同士で争い、戦争などによって滅んでしまったのでしょうねっ。

 優れた知能を持つ人間を生み出してしまうと、猿たちが支配され、地球が支配され、そしていずれは地球を滅ぼす。ここまで悪者とされていたザイアス博士でしたが、今となっては全てを理解した上での行動と言葉だったとわかります。この映画においてのザイアス博士の存在価値はものすごく大きいですねっ。

 「人間は猿よりも優れている」と自負し、その証拠を見つけ出し、しかし最後には「人間は最も愚かな生き物」だと認めざるを得なかったテイラー。なんとも皮肉が効いた素晴らしいラストだなぁと思いました。

崩れ落ちるテイラー

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    チャールトン・ヘストン版、第一作目です。もう記憶の彼方だったので借りてみました。 いや~今見ても凄い!猿だ!(当たり前だけど)色あせない技術ですね…。そしてわかってはいても自由の女神像のあるラストシーンは強い衝撃感があります。 不時着した宇宙船、コール...
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  • 2012/03/13