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世界最速のインディアン

2011.11.09

「世界最速のインディアン」のDVDジャケット


 【 ストーリー・あらすじ 】

 ニュージーランド南端の小さな町。小さな家に一人暮らしのバート(アンソニー・ホプキンス)は今日も暗いうちから起きてバイクを轟かせる。少し近所迷惑なこのバイクは、1920年型インディアン・スカウト。彼の夢はこのインディアン号でライダーの聖地、アメリカ・ユタ州のボンヌヴィル塩平原で行われる大会で世界記録に挑戦すること。60歳を過ぎ、年金暮らしの彼には夢のような話だが、このまま夢で終わらせたくない、と決心を固めたバートはインディアン号とともにユタ州へ向かう・・・。

 【 出演 】
アンソニー・ホプキンス, クリス・ローファード, アーロン・マーフィー

 【 監督 】
ロジャー・ドナルドソン



 【 感想 】

 この映画「世界最速のインディアン」をみなさんは鑑賞されたことがありますか?初老の男が、1920年型インディアン・スカウトというバイクで世界最速を目指す実話を元に描かれた物語です。夢を追う姿はいくつになってもかっこいい、そう思わせてくれる作品です。ぜひご鑑賞ください。

1920年型「インディアン・スカウト」で世界最速を目指す男
バート・マンロー (アンソニー・ホプキンス)


 ニュージーランドの小さな町で1人暮らしているバートは、年金暮らしの63歳。もう初老の歳ですが、彼には夢があるのです。それはライダーの聖地であるユタ州のボンヌヴィル塩平原で開かれる大会で、1920年型のバイク「インディアン・スカウト」に乗り、世界最速の記録を出すことなんです。

 夢を持つことは大切だと思います。しかし、お金や環境や能力などで夢を挫折することはよくあることです。そして「年齢」も重要になってくると思います。年齢制限のない夢だとしても、どうしても若さが有利に働くこともあるんです。

笑顔のバート

 バイクで世界最速なんてまさにそうですよねっ。かなりの力と体力が必要だと思うので難しいと思います。しかし、「バイク」という夢で納得させられるというか、まさに男のロマンですよねっ。バイクが好きな人は、バイクの前では少年のようになってしまうというか、いつまでも夢を見せてくれる力がバイクにはあるのだと思います。

 そんな夢を追う初老の男バートをアンソニー・ホプキンスが演じています。やっぱり演技がほんとにうまいっですねぇ。最初の10分程でバートがどのような性格なのかが伝わってくるぐらいほんとに素晴らしい演技力を発揮してくれてました。まさに名優ですねっ。

作業するバート

1920年型「インディアン・スカウト」


 私は特にバイクが好きというわけではありませんが、バートのバイク「インディアン・スカウト」はほんとにかっこいいです。レトロ感たっぷりで、本来80数キロしかスピードが出ないバイクを、限界までカスタマイズして全く無駄のない姿になったインディアン・スカウトはすごくかっこいいなぁと思いました。

 また、なるべくお金をかけずに身の周りにあるものをフル活用して、作り上げるところがすごいなぁと思いました。タイヤを肉切り包丁で削ったりするなんかは今ではもちろんですが、当時でも考えられないほど原始的なやり方ですもんねっ。

走るインディアン

大会へ向けて、いざ、出発!


 お金をかき集めて、世界最速の記録を叩き出すべく、大会が行なわれるアメリカのユタ州にあるボンヌヴィル塩平原へと向かいます。ニュージーランドからアメリカの大会会場までのロードムービーもまた魅力たっぷりで、バートの人となりが描かれていて良かったです。

 それにしてもたった一人で長い道のりを旅するのはちょっと不安ですねぇ。見ていて「助けてあげたいなぁ」と何度も思いました。それはバートと接した人も同じで、彼と出会った人たちはすごく親切に助けてくれるんです。

 モーテルで働くオカマの人、台車の車輪が壊れた時に助けてくれたインディアン、そして戦争から一時帰国していた男、みんなが彼を応援していたのが伝わってきて良かったです。ついつい応援したくなっちゃうんですよねぇ。

車に乗るバート

アメリカ・ユタ州のボンヌヴィル塩平原に到着


 長い旅の終着点、世界最高峰のスピードレースが行なわれるボンヌヴィル塩平原に到着します。夢にまで見た聖地を目の前にした彼の表情はほんとに素晴らしかったです。バートの感動や嬉しさがすごく伝わってきたシーンでした。

 この時のアンソニー・ホプキンスの演技には脱帽です。涙を流すわけでもなく、うっすら涙を浮かべながら語る演技、ほんとに化け物ですねっ。何度でも観てしまうシーンです。

涙を浮かべるバート

バートの夢に動かされた人たち


 せっかく夢の聖地に到着したのに、なんと出場資格がないということなんです。前もって登録していなければいけなかったのにバートは知らなかったんですよねぇ。「もう~なんで?」って思いましたが、周りの人たちが何とか彼の夢を実現させてあげようと奮闘するのです。

 バートの夢に向かう姿勢だったり彼の人柄がそうさせるのだと思いますが、他のレーサーたちや大会本部の人たちが、彼のために一生懸命動いてくれるのは嬉しかったです。そしてやっとテスト走行が実現し、どんどんスピードを加速していくインディアン・スカウトにみんながびっくりしているのがすごく嬉しかったです。

バートを助ける人

世界最速


 とうとう彼の挑戦が始まります。夢にまで見てきたスピードレースに、63歳で初挑戦。彼の順番が回ってきた時はほんとにワクワクしました。スタート直後はユラユラと蛇行運転していましたが、スピードが乗ってくるにつれ車体が安定し、小さなバイクが一直線に突き進みます。

 もうほんとにかっこよかったです。「こんな小さなバイクがこんなにスピード出るの?」と驚かされるぐらいスピードが加速していくのが気持ち良かったです。区間ごとに記録が発表され、記録が伸びるごとにみんなが一喜一憂するのもまた素敵でした。

走り出すインディアン・スカウト

 そしてバートもかっこいいんですよねぇ。風を受けて顔の肉がブルブル震えていましたが、ゴーグルの中の目はとても鋭く、ずっと前を見続けていました。エンジンの熱で足が焼けていましたが、記録のためなら足の一本ぐらいという決意も感じられました。

 時速200キロを越え、車体がブルブル震えるのを押さえ込みながら走るバート。元々は80キロほどしか出ないバイクが、とうとう288キロという世界記録を叩き出します。バートと同じくみんなが大喜びしていましたし、私も「やったぁ」と喜んじゃいました。

ゴーグルを付けたバート

バート・マンロー


 実際にバートがアンソニー・ホプキンス演じるバートのような性格だったのかはわかりませんが、彼の夢へと向かう姿勢だったり性格はほんとに素晴らしいと思いました。彼だったからこそ周りの人たちは応援し、困っていれば手を差し伸べたんだと思います。

 その後、彼は記録を何度も塗り替えました。バイクに、そしてスピードに人生を賭けた彼はほんとにかっこいいです。清々しい感動を与えてくれる本作、また観てみたいなぁと思いました。


 + バート・マンローの記録

  • 1962年に、850ccにボアアップしたエンジンで、時速288km (時速178.97マイル) の世界記録を樹立した。 (映画「世界最速のインディアン」)
  • 1967年には、950ccにボアアップしたエンジンで、階級記録の時速295.44km (時速183.58マイル) を樹立した。記録を樹立するために、彼はインディアンでの最速の公式速度記録である、一方向走行での時速190.07マイルを達成している。非公式の速度記録は時速331km (時速205.67マイル) である。
  • 2006年にはアメリカモーターサイクル協会のオートバイ殿堂入りしている。

(「Wikipedia」参照)


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