アイアンマン2
【 ストーリー・あらすじ 】
自らアイアンマンであることを告白した大企業スターク・インダストリーのCEO、トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)。そんな彼に新たな危機が迫っていた。まず、米国政府がパワードースーツの没収を命令。そして、彼に恨みを抱く謎の男ウィップラッシュ(ミッキー・ローク)が一撃で車を真っ二つにする電流ムチを携えて現れ、ライバルの武器商人ハマー(サム・ロックウェル)も独自のパワードスーツを開発する。そんな中、胸に埋め込んだエネルギー源「リアクター」の影響でトニーの体は蝕まれていき・・・。
【 出演 】
ロバート・ダウニー・Jr., グウィネス・パルトロウ, ドン・チードル, スカーレット・ヨハンソン, ミッキー・ローク
【 監督 】
ジョン・ファヴロー
【 感想 】
この映画「アイアンマン2」をみなさんは鑑賞されたことがありますか?ヒーロー映画「アイアンマン」シリーズの第2弾の作品です。本作もミッキー・ロークやスカーレット・ヨハンソン、そしてサミュエル・L・ジャクソンなど豪華なキャストで楽しませてくれます。ぜひパワーアップしたアイアンマンをご覧下さい。
2作目からの主要登場人物の紹介
イワン・ヴァンコ (ミッキー・ローク)
ロシア人の優れた物理学者。
スターク家に恨みを持っており、トニーに襲い掛かる。
ナタリー・ラッシュマン (スカーレット・ヨハンソン)
ペッパーの代わりにトニーの秘書を務める。
複数の言語が使え、格闘技にも長けている。
ジャスティン・ハマー (サム・ロックウェル)
軍需企業「ハマー・インダストリーズ」の社長。
トニーに対してライバル心を燃やしている。
ジェームズ・ローズ (ドン・チードル)
エドワーズ空軍基地兵器開発部所属の空軍中佐。
テレンス・ハワードに代わり本作ではドン・チードルが演じている。
ニック・フューリー (サミュエル・L・ジャクソン)
特殊機関S.H.I.E.L.D.(シールド)の長官。
何かの目的でトニーに接触してくる。
生命維持装置(アーク・リアクター)による毒素
自身がアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)であることを公表したことにより、ヒーローという肩書きも手に入れたトニーですが、実はアイアンマンによる副作用というべきか、生命維持装置のアーク・リアクターによって毒素で体が蝕まれていっているんです。しかも、正義のヒーローであるアイアンマンは警戒すべき「兵器」ではないか?という声もあり、トニーを悩ませる問題が今回いくつも出てきます。
トニーはとっても頭がいいので、アイアンマンに何か不具合や改善点があればすぐに改良して、また新たなアイアンマンを作り上げてきたのですが、今回のアーク・リアクターによる毒素の問題はかなり難しく、ずっとトニーは頭を悩ませます。
改善するには新たな金属でアーク・リアクターを作るということです。しかし、残念ながらその金属が全く見つからないんですねっ。このアイアンマンの弱点ともいいますか、この問題が本作のカギとなっていますし、面白くしている部分だと思います。
新社長ペッパー(グウィネス・パルトロウ)と秘書ナタリー(スカーレット・ヨハンソン)
トニーをいつも支えてくれていた秘書のペッパーが、なんと社長になっちゃいます。トニーは社長の仕事をやっている暇なんてないので、誰かを社長に任命しなければいけません。しかも、きちんと仕事をこなし安心して任せられる人物じゃないといけないんです。そういう意味ではペッパーはほんとに仕事ができますし、トニーにとって最も信頼できる人物だと思いますので適任だと思いました。
社長に任命されてペッパーは喜んでいましたが、社長というのはほんとに大変な仕事なんですねっ。会社を運営していかなければいけないというのはもちろんですが、一番大変なのがトニーとアイアンマンの尻拭いです。これは社長としての仕事の大半を占めているかもしれませんねっ。とっても綺麗なグウィネス・パルトロウですが、今回は常に怒っているか悩んでいる表情が印象に残りました。
ペッパーが社長になってしまったら、トニーの世話をするのは誰が?ということで、新しい秘書を雇います。それがスカーレット・ヨハンソン演じるナタリーです。彼女は複数の言語が話せてとても頭がいいですし、おまけにとっても強いんです。
プレイボーイのトニーの近くにはいつも綺麗な女性が集まりますが、スカーレット・ヨハンソンはとってもスタイルも良いですし綺麗ですねっ。グウィネス・パルトロウとは違って妖艶さがあるので、謎を持つ女性としてスカーレット・ヨハンソンはぴったりだなぁと思いました。
あと彼女のアクションシーンもあるのですが、表情からも強さと自信が伝わってきて良かったです。おそらく彼女のアクションシーンは本作で初めて観たのですが、CGやスタントマンなどで魅せるための工夫はしているとは思いますが、そんなに違和感も感じられず良かったので、これからもアクション映画に出てほしいなぁと思いました。
ロシアの物理学者 イワン・ヴァンコ(ミッキー・ローク)
スターク家に恨みを持っている科学者のイワン・ヴァンコ、アイアンマンに匹敵するほどのスーツを作り出し復讐のためにトニーの前に現れます。見た目はそんなに頭が良いという感じではありませんが、小さな狭い部屋でたった一人でアース・リアクターを作り出したのですから、かなり頭がいいなぁと思いました。
しかも単純にアイアンマンのモノマネというわけではなく、アース・リアクターを動力源として両手のムチみたいなものに電気を送り込むという、すごい独創的な武器を作り出していたのも個性があってよかったと思います。
あとスーツというよりかは部分的に装着しているだけで、防御力を抑えて機能性と攻撃力を重点においた感じがしました。これも復讐という目的からこのような形になったのかもしれませんねっ。F1の車を電流の流れたムチで真っ二つに斬ったりと、迫力があって楽しめました。
そんなイワン・ヴァンコをミッキー・ロークが演じています。前作の敵をジェフ・ブリッジスが演じていましたが、本作も豪華な俳優をキャスティングしましたよねっ。演技は申し分ありませんし、存在感も凄かったです。ミッキー・ロークならではの独特な雰囲気を醸し出していたと思います。ほんとにかっこよかったです。
ローズ(ドン・チードル)がアイアンマンに
前作でトニーの友人ローズをテレンス・ハワードが演じていましたが彼が降板したため、本作ではドン・チードルが演じています。キャストが代わるというのはあまり好きではありませんが、ドン・チードルの方がローズに合っているなぁと思いました。なので、この変更は個人的に良かったと思います。
今回ローズは大活躍しており、なんとアイアンマンのスーツを着てしまいます。やはりトニーは体が蝕まれていっているので自暴自棄になっていたのか、その暴れていたトニーを止めるためにローズがスーツを着ます。体格も似ているからかもしれませんが、着れてしまったのにはびっくりしました。
しかも着るだけでなく、初めて着たのに飛ぶことも攻撃も普通にできていたのにはびっくりです。そしてアイアンマンとアイアンマンの戦いが始まります。もちろん友人同士ですから、戦いというよりかはケンカに近い感じなのですが、狭い部屋で金属音が響いていて少し面白かったです。
あと、なんとなくアイアンマンの殴る蹴るの攻防はあまり似合わないですねっ。どちらかというと搭載した武器で戦う時に、アイアンマンの魅力が出るのかなぁと感じました。
特殊機関S.H.I.E.L.D.(シールド)
前作でも出てきましたが、S.H.I.E.L.D.(シールド)という謎の機関が本作では大きく関わってきていました。長官をサミュエル・L・ジャクソンが演じているということで、とっても迫力や重みがあってよかったと思います。でもやっぱり新しく秘書になったナタリーは、シールドのメンバーだったんですねっ。最初から怪しかったので驚きはありませんでしたが、悪者でなくて良かったなぁと思いました。
でもシールドはトニーの敵ではないにしろ、完全に味方という感じもなかったですねっ。ただトニーに対して新しいアーク・リアクター開発のヒントを与えたのは嬉しかったです。そして、驚きべきはこのシールドの創設者の1人がトニーの父ハワードだったということで、まだまだ謎の多い機関ですねっ。3作目以降で徐々に秘密が明らかになっていくと思いますので、どのような展開になっていくのか楽しみです。
アイアンマン vs 無数のドローン(無人マシン)
イワン・ヴァンコが操る無数のドローン(無人マシン)がアイアンマンに襲い掛かってくるのですが、これはスピード感満載でとても楽しめました。個人的に空を飛んでいるアイアンマンが好きなので、空での戦いはとっても良かったです。
あとアクションシーンの見所といえば、アイアンマンとウォーマシン(シルバー色のローズ版アイアンマン)がタッグを組んで、進化させたスーツを着たイワン・ヴァンコと戦うシーンはなかなか迫力ありました。あとウォーマシンが発射させた通称「別れた妻」と呼ばれるミサイルが、全く効果が無かったのは面白かったです。
トニーとペッパー
最後でトニーとペッパーがキスをしたのは嬉しかったです。女遊びが激しいトニーですが、やっぱり彼にはペッパーが一番だと思いますので、3作目ではどのように進展しどのような関係になっていくのか楽しみです。
あとローズはアイアンマンのシルバースーツを着たまま飛び立ってしまいましたが、3作目では返すのですかねっ?できればローズ専用のスーツとして、アイアンマンをサポートする形で再び登場してもらいたいなぁと思いました。
ラストの伏線、そして続編へと続く
前作同様、エンドロールの最後にまだ物語が残っていましたねっ。ニューメキシコにあったクレーターの中で何かが発見されていました。あれは一体何なのでしょうねっ?おそらく3作目への伏線なんだろうなぁと思っていたのですが違っていました。
発見されたハンマーはヒーロー映画「マイティ・ソー」の主人公ソーの武器だそうです。なぜ関係のない映画への伏線が張られているのか?それはヒーローたちが集まった映画「アベンジャーズ」に、アイアンマンとソーが出演しているからです。
本作で出てきた特殊機関「S.H.I.E.L.D.(シールド)」の長官(サミュエル・L・ジャクソン)、彼がアイアンマンに審査みたいなことをしていましたが、それはチーム「アベンジャーズ」に相応しいヒーローかをテストしていたのです。
なのであのラストのハンマーは、「マイティ・ソー」への伏線でもあり「アベンジャーズ」への伏線でもあるんですねっ。ちなみにトニー・エスターク(ロバート・ダウニー・Jr.)は同じく「アベンジャーズ」のヒーローである映画「インクレディブル・ハルク」に登場してきます。
これを「クロスオーバー(ある作品のキャラクターが、同じ設定のまま別の作品へ登場すること。)」というみたいですが、こうしてマーベル系のアメコミヒーロー映画の中で、映画「アベンジャーズ」に向けてたくさんの伏線を張っているのは面白いですねっ。
アイアンマンが登場する「アベンジャーズ」はぜひ観てみたいですが、その前にその他のマーベル系のアメコミヒーロー映画を鑑賞しておいた方がより楽しめそうですねっ。ちょっとずつチェックしていきたいと思います。
- 1作目 「アイアンマン」
- 2作目 「アイアンマン2」
- Comment(4)
- [ アクション映画 ] ヒーローもの
「○○マン」シリーズでは一番好きなシリーズなので、この映画も大好きです!
ミッキー・ロークが出演していたんですね!
パッチさんのこの解説読むまで、彼だとは気付きませんでした・・・。
「アイアンマン」のDVDは買ったのですが、「2」は、まだ3千円近くするので、躊躇してます。早く廉価版が出ないかなーと思ってます!
「3」が楽しみですね!!(笑)
またオジャマします!!
- 2011/03/09
- マサカズさん
こんばんは、マサカズさん。
コメントありがとうございます。
ヒーロー映画の中でも私も好きな作品です。
ミッキー・ロークは適役で出ていましたよっ。
なんというか禍々しい雰囲気を醸し出しつつも
天才的な頭脳を持っているというのが良かったです。
「アイアンマン」のDVDを購入されたんですねっ。
2作目はまだ発売されてそれほど経っていないので
もう少し待たなければいけないでしょうねっ。
私は一様どちらも持っているのですが
3作目がほんとに楽しみです。
以前調べてみたら
2作目のラストは3作目への伏線ではなく
他の作品への伏線かもしれないという情報がありましたが
3作目が制作されるということで安心しました。
ご訪問ありがとうございました(^^)
- 2011/03/09
- パッチさん
ロバート・ダウニー・Jr.が主演するシャーロックホームズ2も楽しみですね~
- 2011/03/16
- よっぷさん
こんばんは、よっぷさん。
コメントありがとうございます。
「アベンジャーズ」にもアイアンマンが出演するんですねっ。
それだと「アイアンマン」シリーズと一緒に
「アベンジャーズ」を鑑賞することによって
より楽しめそうですねっ。
「シャーロック・ホームズ2」も制作・公開されるんですか?
それは知りませんでした。
残念ながら1作目をまだ鑑賞できていないのですが
周りからの評判もいいので
また鑑賞してみたいと思います。
ご訪問ありがとうございました(^^)
- 2011/03/16
- パッチさん
「アイアンマン2」のトラックバックURL
名無しさん (02/01)
(^_^)vさん (12/27)
沖メロンさん (12/21)
阿相弘晃さん (12/09)
カラバッジョさん (07/18)
あさん (07/11)
makiさん (03/14)