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ハウルの動く城

2010.07.14

映画のジャケット


 【 ストーリー・あらすじ 】

 荒地の裾野に広がる町で生まれ育ち、亡き父の残した帽子屋を切り盛りしている18歳のソフィー(倍賞千恵子)はある日、町で美貌の青年ハウル(木村拓哉)と出会う。何かに追われているらしい青年はソフィーと共に天へ舞い上がったかと思うと、束の間の空中散歩にいざなう。夢のような出来事に心奪われるソフィー。しかしその夜、ソフィーは、荒地の魔女(美輪明宏)と名乗る魔女に呪いを掛けられ、90才のお婆ちゃんに姿を変えられてしまう。そこでソフィーは荷物をまとめ、魔法使いのハウルの棲む城があるという、人里離れた荒地を目指すのだった。

 【 出演(声) 】
倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介

 【 監督 】
宮崎駿



 【 感想 】

 この映画「ハウルの動く城」をみなさんは鑑賞されたことがありますか?宮崎駿監督作品でスタジオジブリ製作の長編アニメーション映画です。宮崎駿作品の中ではそれほど良い評価を受けていない作品ですが、個人的に大好きで何回も観ている作品です。おすすめですので、ぜひご鑑賞ください。

 そして少しストーリーが難しい作品ですので、原作と照らし合わせながら作品内の謎を解説・解釈していますのでそちらもご参考下さい。

主要登場人物(キャラクター)の紹介


ソフィーソフィー
18歳の女性だが、呪いによって90歳の老婆になってしまう。
ハウルの動く城で掃除婦として暮らすことになる。

ハウルハウル
素晴らしい才能を持つ魔法使いで、動く城に住んでいる。
精神的に未熟で、見栄っ張りでずぼらで弱虫な性格。

荒地の魔女荒地の魔女
ソフィーに呪いをかけた魔女。
悪魔と契約した事からサリマンによって王室を追放された魔女。

カルシファーカルシファー
火の悪魔。ハウルと「動く城」に魔力を供給している。
水に弱く、食べ物(燃やすもの)が無くなると消えてしまう。

カブカブ
頭がカブでできているカカシ。
魔法がかけられており、自分の意思で動くことができる。

マルクルマルクル
ハウルの弟子で、動く城に住んでいる少年。
魔法のフードをかぶって老人に変装することができる。

ヒンヒン
サリマンの使いで「ヒン」と鳴く犬。
ハウルを探るために動く城に送り込まれる。

サリマンサリマン
ハウルの師匠で魔法学校の校長で、宮廷に仕える魔法使い。
ハウル以上に強大な魔力を持っている。



18歳のソフィーが90歳のお婆ちゃんに


 18歳のソフィーが荒地の魔女の呪いによって、90歳のお婆ちゃんの姿に変えられてしまうところからこの物語は始まります。宮崎駿監督作品で90歳のお婆ちゃんが主人公というのは、これまでにありませんでしたし予想もしていなかったです。

 ただ、見た目は関係なく中身が18歳の女性のままだというのが宮崎駿監督らしさであり、この映画をおもしろくしているのだと思います。

ソフィーの掃除

巨大な動く城


 本作を初めて鑑賞したのは映画館だったのですが、巨大なハウルの動く城がスクリーンいっぱいに映った時は、とっても迫力がありました。

 ただ見た目は鉄の塊でガラクタばかりを集めた城なんですが、これが何とも言えない味があって「この城に住んだらきっと楽しいだろうなぁ」という雰囲気が漂っていました。そしてこの城を動かしているのが、火の悪魔のカルシファーだというのも面白くて個人的に好きな設定です。

動く城

魔法使いのハウル


 天才的な才能を持つ魔法使いハウル、声優をスマップの木村拓哉さんが務めたことからもわかるように、とってもかっこよく美形の魔法使いです。おそらくジブリ作品の中でも女性からの人気が高いキャラクターだろうなぁと思います。

 街では「美女の心臓を食べてしまう」という噂のあるハウルですが、とっても優しい性格です。しかし、戦場に行く時には大きな翼を持った黒い野獣のような姿に変身するなど、恐ろしく感じることもあります。

かっこいいハウル

 素晴らしい魔法使いでとてもかっこよく優しいハウルなんですが、戦場に一人で飛び出していくという行動とは逆に、弱虫だったり臆病だったり見栄っ張りという一面もあって、決して完璧な男ではないのです。彼が取り乱す姿や暗くなってしまう姿が多く描かれていました。ただこの一面があるからこそ、彼のかっこいいシーンが映えていたようにも思います。

髪の色が変わる落ち込むハウル

荒地の魔女


 50年前に悪魔と契約を交わした荒地の魔女は、ソフィーを呪いで90歳のお婆ちゃんに変えたということで決して良い魔法使いではありません。しかし怖そうな部分がある一方で、ソフィーと宮殿に向かう時の階段登り対決では、汗を滝のように流しながら階段を一段一段登る姿は、少しかわいそうにも思えました。

汗だくの魔女

 あとサリマンに魔力を奪われて、おそらく実際の年齢であろう姿に戻った時は怖い魔女の面影はなく、ただのお婆ちゃんになっていました。ハウルの心臓(カルシファー)に興味を持っており、奪おうとする行動があるものの、それ以外はほんとにかわいいお婆ちゃんで、完全には悪い人ではないと感じさせるシーンが描かれていたのが良かったです。

かわいい魔女

カルシファーとの契約


 カルシファーと契約をしたハウルは強力な魔力を手に入れましたが、その代わりに心臓を失いました。カルシファーは本来儚く消えていく流れ星だったのですが、契約したことによりハウルの心臓を手に入れたカルシファーは消えることなく生きることができるようになったのです。

 ここで重要なのはハウルは契約によって心を持っていないということです。だからこそ精神的に脆く、中身は契約した当時の子供のままで止まってしまっているということです。心がないのに強力な力を手にしてしまったら?それがあの野獣のような姿で苦しんでいたハウルに現れていたのだと思います。

カルシファーとの契約

ソフィーはなぜ若返ったりするのか?


 これはまた難しいのですが、もう単純にソフィーの気持ちだったり感情などの内面に左右されて、若返ったり年老いたりしているのだと思います。

 人はいくら年を重ねようが夢や希望を持つことができます。見た目ではなく年齢に関係なく、人が輝いて見える瞬間というのは内面から現れるのではないでしょうか。そのような部分を宮崎駿監督は伝えたかったのだと思います。

若返った姿

ソフィーのキスの力の解説


 ソフィーのキスには力があります。ソフィーがハウルを始めカルシファーやかかしのカブに対してキスをするシーンがあるのですが、その度に奇跡のようなことが起きます。原作によると実はソフィーも魔法使いで、「生命を吹き込む力」を持っているという設定だったみたいです。

 なので、このことに気づいていた荒地の魔女はソフィーに呪いをかけ、同じくかかしのカブは呪いを解くためにソフィーに付いて行ったということみたいです。

カルシファーにキスカブにキス

 ただ、ソフィーが魔法使いというのはどうも個人的には納得できないというか、認めたくないというのがあります。やはりソフィーは普通の人間で、彼女のキスに力があるとすれば、それは「魔法」ではなく「愛」というふうに解釈したいです。

 映画ではあえて答えが用意されていないということからも、解釈は観た人に任せてあり自由でいいのであれば、ソフィーの「愛の力」が起こした奇跡というロマンティックな解釈が個人的には好きです。

ハウルにキス

ハッピーエンド


 ラストはとっても素敵でした。戦争は終わり平和な世界になりましたし、ソフィーとハウルは一緒になっていました。そして、なんと動く城が空飛ぶ城に変わっていましたねっ。あれにはびっくりしました。

 あの城の中でハウルとソフィーはもちろん、カルシファー、おばあちゃん(荒地の魔女)、マルクル、ヒンが賑やかで楽しい日々を送っていくのだろうと予感させる終わり方がとても良かったです。

ハッピーエンド

 ただやはりストーリーを理解するのがかなり難しい作品だと思います。それがあってかどうしても他のジブリ作品と比べると評価があまりよくないみたいです。もちろん私も初鑑賞ではあまり理解することができませんでした。しかしその後何回か鑑賞していますが、鑑賞するたびに新たな発見があり、少しずつ謎が紐解かれていく感じがします。

 ただこれは「理解」ではなく「解釈」と「想像」なのだと思います。しかし、これこそがこの映画の楽しみ方で、鑑賞したそれぞれの人の中で映画「ハウルの動く城」を完成させればいいのだと思います。今度観る時にはどのような新しい発見があるのか?ぜひ楽しみにしておきたいと思います。

飛ぶ城

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お久しぶりです!

ハウルの動く城はジブリの中でも最も好きなラブ?ファンタジーです。

まず設定が面白いですよね!おばあさんと青年の間に愛が生まれるなんて想像がつきません

またハウルがソフィーに少しずつ心を開いていくのも観ていて楽しかったです!
絶対幸せになってほしいカップルだと思います

  • 2010/07/21
  • 荒川さん
 【荒川さんへ】

お久しぶりです、荒川さん。
コメントありがとうございます。

「ハウルの動く城」の設定はすごいですよねっ。
90歳のおばあさんと魔法使いの青年という二人の間に生まれる愛が
ファンタジーを通して描かれていますので
とってもロマンティックにも感じますし素敵だと思います。

ラストの空飛ぶ城で幸せそうな二人のシーンが
この先幸せになっていくんだろうなぁと予感させていて
素晴らしいハッピーエンドだと思います。

ご訪問ありがとうございました(^^)
  • 2010/07/21
  • パッチさん



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