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時をかける少女

2010.08.14

時をかける少女のアニメ


 【 ストーリー・あらすじ 】

 細田守監督がまったく新たな発想で描く傑作SFジュヴナイル・アニメーション映画。高校2年生の紺野真琴(声・仲里依紗)はある夏の土曜日の実験室で不思議な体験をし、それ以来時間を跳躍するタイムリープの力を身につけてしまう。はじめはそれを巧みに利用して日々を楽しんでいた彼女だが、仲良しの同級生・千昭(声・石田卓也)から告白され、それを強引になかったことにしようと時を遡ったときから、運命の歯車が狂い始めていく…。

 【 出演(声) 】
仲里依紗, 石田卓也, 板倉光隆, 原沙知絵, 谷村美月

 【 監督 】
細田守

 【 キャッチコピー 】
「待ってられない 未来がある。」



 【 感想 】

 このアニメーション映画「時をかける少女」をみなさんは鑑賞されたことがありますか?筒井康隆の小説を原作とし映画化されたアニメーション映画です。この作品は何度か映画化されている有名な作品ですので、一度はみなさんもこのタイトルを耳にされたことがあると思います。

 原作やこれまで映画化されたものとは少し違っていて、設定が原作「時をかける少女」の約20年後となっていますので、また違った楽しみ方ができると思います。もしよろしければご鑑賞ください。

 あと同じく細田守監督の「サマーウォーズ」も素晴らしい作品ですので、「時をかける少女」を楽しまれた方はそちらもおすすめです。

主要登場人物(キャラクター)の紹介


紺野真琴 紺野真琴 (声:仲里依紗)
高校二年生のとっても明るい女の子。
時間を戻ることができる「タイムリープ」の能力を身に付ける。

間宮千昭 間宮千昭 (声:石田卓也)
真琴の同級生。
真琴と功介を含めた3人でよく遊んでいる。

津田功介 津田功介 (声:板倉光隆)
真琴の同級生。
実家は病院で、勉強がよくできて頭がいい。

芳山和子 芳山和子 (声:原沙知絵)
真琴の叔母で、原作「時をかける少女」のヒロイン。
美術館で絵画の修復をする仕事をしている。

時間を戻る能力 「タイムリープ」


 この映画の主人公の真琴は高校二年生。寝坊から始まるアンラッキーな彼女の一日が始まります。猛ダッシュで学校に向かったら、いきなりテスト。もちろん全くわからず最悪な点数。そして調理自習では火柱をあげてしまいます。そして、最後に待ち受けていたのが最悪で、自転車で坂を下っているとブレーキが利かない・・・そして、そのまま電車の踏み切りを飛び越えて、放り出されてしまいます。

 と、なぜか次の瞬間彼女は生きていて、踏切事故を起こす前の時間に戻っているのです。ということで、なぜか彼女は時間を跳躍してタイムリープの能力を身につけていたのです。

踏み切り事故タイムリープ

 タイムリープを使うためには高くジャンプしなければいけないのですが、ジャンプして時間を飛び越えると必ず真琴は転がってどこかにぶつかるのです。これは最後まで徹底されていたので良かったと思います。

 真琴はほんとに明るい性格で、クラスのムードメーカーのような存在です。そして、感情表現もとてもストレートなので愛着が湧きます。そんな彼女がタイムリープの力を手に入れましたが、妹に食べられたプリンを食べるために能力を使ったり、昨日の晩御飯を再び食べるため、カラオケで何時間も歌うため・・・など、ほんとにつまらないことにその能力を使うんです。

 もったいない能力の使い方だなぁと思っていましたが、この能力はほんとに怖い部分があって、真琴だけが過去をやり直すのではないということです。真琴が本来と違う行動を起こせば、その行動は少なからず誰かに影響を与えるということです。

 このことに気づいた真琴が、誰も傷つけないためにタイムリープを使ってすべてがうまくいくように奮闘しますが、なかなかうまくいかず、解決したと思えばまた新たな問題が浮上してきたりと、タイムリープを使い続けます。

 これはタイムトラベルなどの映画においての魅力ですよねっ。過去の事象を変えてしまうことにより、未来(現在)にその影響が出てしまう。そして例え小さな変化でも、未来(現在)には大きな変化として現れる。この設定といいますか現象は、映画を面白くする大きな武器になりますねっ。

タイムリープをフル活用

仲良し三人組


 高校生だと何人かのグループが自然とできるものですが、真琴はチアキとコウスケとよく一緒に過ごしています。クラスも同じですし、よく3人でキャッチボールをしています。とっても仲のいい三人なのですが、真琴のタイムリープにより彼らにもかなりの影響があるんです。

 ただ、かなり最悪なことが起きてしまうのです。それは真琴の自転車です。この自転車をコウスケが借りてしまうのです。そうっ、ブレーキです。壊れていることを知らないコウスケが、もしあの坂を下ったら・・・ということで、真琴は猛ダッシュでコウスケのもとに向かいます。

最悪な事故

 ここから話は一気に急展開します。これまですべてがコメディタッチで描かれていましたが、ヒューマン要素が強くなりシリアスになっていくんです。これまで真琴は全てがうまくいくように奮闘していましたが、今回は違います。なんといっても命に関わる問題なのです。

真琴の叔母 芳山和子(魔女おばさん)


 真琴の叔母である和子の存在は、物語の中で大きな役割を果たしています。真琴が信頼する相談相手で、タイムリープという能力を手にいれた時も、彼女から教えてもらったことですし、使い方の注意やその影響などを忠告してくれる大きな存在です。

 というのも、彼女は原作「時をかける少女」の主人公なんですねっ。なのでタイムリープを知っていましたし、その能力を使うことによってどのようなことが起きるのかも知っていたのです。過去に真琴と同じ経験をし、また真琴の性格を熟知してこその助言は良かったと思います。

原作のヒロイン

「未来で待ってる」


 チアキが真琴に言った最後の言葉「未来で待ってる」は良かったと思います。タイムリープできる装置からわかることですが、チアキが存在するのはかなり遠い未来だと思いますので、チアキと真琴は永遠に再び会うことはないでしょう。

 ではあの言葉の意味は何だったのか?それは、絵画を見るために未来からわざわざやってきたチアキが、目的の絵画を見ることなく帰っていったことが答えなのだと感じました。

未来で待ってる

 これは私の解釈ですが、おそらく「未来で待ってる」の言葉は真琴を待っているのではなく、真琴が未来に残してくれるであろう「絵画」を未来で待っているということだと思います。もしチアキが未来で絵画を見ることができれば、それは確実に真琴のおかげなのです。真琴が残してくれる未来を待っているということだと思います。

 この映画の中では「過去ではなく、今現在を一生懸命生きる」というメッセージが隠れています。過去を変えると現在が変わる、視点を変えれば「今の生き方が、未来を変える」ということです。未来に向かって、今現在を一生懸命生きていこうという真琴の決心が、ラストで表現されていてとても良かったと思います。

未来への思い

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