バンテージ・ポイント
2008.11.06

スペイン・サマンカ、マヨール広場。国際テロ対策の首脳会議が開催される会場にて、アシュトン米大統領への狙撃事件が発生。事件の鍵を握る重要な目撃者は8人いたが、彼らが異なる地点・立場から見たものは違っていたーー。現場にいたシークレット・サービスのトーマス・バーンズは、事件の裏に隠された真相をたった1人で追い始めるが…。
【 出演 】
デニス・クエイド, マシュー・フォックス, フォレスト・ウィッテカー
【 監督 】
ピート・トラヴィス
【 キャッチコピー 】
「大統領を狙撃した1発。容疑者は8人。真実は1つ。」
【 感想 】
この映画「バンテージ・ポイント」を皆さんは鑑賞されましたか?大統領暗殺事件が起こり、8つの視点から事件の真相を追っていくサスペンス・アクションです。ちなみにタイトルである「バンテージ・ポイント」の意味は「有利な見地」という意味です。
それぞれの 視点 により暴かれていく 真相 ・・・
大勢の前で1発の銃弾が大統領を捕らえた・・・こうしてこの物語は始まります。事件の真相を追いかける物語なんですが、主要な8人の人物の「視点」から事件を見ることによって真相が明らかになっていくんです。何度も時間軸が戻り、いろんな「視点」が展開されるんです。
主要な人物による視点、これが大統領が撃たれる前の状態から繰り返されます。それぞれが見た大統領狙撃が観れるということですねっ。一人また一人とそれぞれの視点から見ることにより、暴かれていく事件の真相。とてもうまい構成で作られていました。

好きな 「 視点 」
たくさんの視点により事件を追及する物語ということですが、特に好きな「視点」はやはり軸となるトーマス・バーンズ(デニス・クエイド)の「視点」ですかねっ。以前銃撃された大統領の身代わりとなって撃たれ、シークレットサービスを休職していたんですが、今回を機に職場復帰したんですよねっ。以前撃たれて後遺症のようなものがあるんではないかなっと思わす部分が多々あり、それが効果的に働いていたと思います。彼の「視点」から観ていながらも彼に対して違和感と疑惑を抱きながらでしたので、より楽しませてもらいました。


そしてもう一人はハワード・ルイス(フォレスト・ウィテカー)の「視点」です。彼は旅行でこの現場にいたんです、なので彼の「視点」はほとんどが「家庭用のビデオカメラ」を通してなんです。一体彼のビデオカメラには何が映っていたのか?とても楽しませてもらいました。
そしてやはりフォレスト・ウィテカーの演技がよかったです。「一体何が起こったのか?」、パニックになりながらも事件の真相を収めようという感情がうまく表現されていました。彼の作品は何本か観ていますが、どの作品の演技も大好きです。

これぞ優等生な作品
この映画は複雑な内容と構成でありながら、とてもわかりやすく作られています。その理由の1つに登場人物が覚えやすいというのがあると思います。登場人物がたくさん登場する映画というのはけっこうありますよねっ。そして、それらのたくさんの登場人物が物語中で重要な役割をしていた場合、名前と顔が一致しにくい時がけっこうあります。しかし、この映画では外見的に見分けがつきやすい俳優が起用されているんです。観客に対しての優しい配慮かもしれませんねっ。
あと驚くことに、そんな難しい内容と構成でありながらも90分という短さで収められたことにびっくりしました。難しい内容が苦手という方にも、わかりやすいサスペンス・アクション映画になっていると思います。素晴らしいキャストもそうですが、スタッフの力も素晴らしいと感じました。まさに「優等生」といった作品だと思います。誰が観てもそれなりの評価が得られそうな作品になっていると思います。

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