ロード・オブ・ウォー
2008.07.25

今世界には5億5千万丁の銃がある。
ざっと12人に1丁の計算だ。
私が目指すのは・・・”1人1丁の世界”
ウクライナから移民としてアメリカへ渡り、武器の密輸商人となったユーリーがたどる衝撃の運命。ユーリーのキャラクター像や、エピソードの数々は、実在の武器商人の証言を基に作られている。ソ連の崩壊により、余った武器を、アフリカの独裁国家などに横流しするユーリーを、インターポールの刑事ジャックが追跡。そこに、ユーリーの妻や弟との悲痛なドラマが絡んでいく。
危険な顧客を相手にした、ユーリーの臨機応変の対応が見もので、ニコラス・ケイジが、本心を表情に出さないユーリーにハマリ役。「リベリア」といった実際の国名や「ビン・ラディン」、さらにはアメリカ大統領の責任にも言及するなど、あまりにも現実的な要素やセリフに、観ているこちらが「ここまで描いていいのか?」と心配になるほどだ。世界に存在する銃の数なども、恐ろしい現実を伝える。
【 出演 】
ニコラス・ケイジ, イーサン・ホーク, ジャレッド・レト, ブリジット・モイナハン, イアン・ホルム
【 監督 】
アンドリュー・ニコル
【 感想 】
この映画「ロード・オブ・ウォー」をみなさんは観たことがありますか?ニコラス・ケイジ主演で贈る「武器商人」をテーマにした作品です。R-15作品というのも、実話に基づいた物語というのがあるのかもしれませんねっ。戦争の裏に武器商人あり・・・ほんとに怖い物語です。
「戦争が起これば武器商人が儲かる」
戦争を描いた作品はたくさんありますが、「武器商人」にスポットを当てた作品は初めて観ました。「風が吹けば桶屋が儲かる」といいますが、まさに「戦争が起これば武器商人が儲かる」なのです。
武器商人はあくまでも商人、彼らは商売として武器を売っているんです。必要であれば国など関係なく武器を売るので、ある国に武器を売ればその相手国にも武器を売る。これによって、お互いの戦力は増し、戦争が長引き、死人が増える・・・ほんとに怖い話です。
タイトルである「ロード・オブ・ウォー」の意味は「戦争の王」、まさに武器商人は「ロード・オブ・ウォー」であり、武器商人の動きが戦争を左右させているのです。
"史上最強の武器商人といわれた男" ユーリ(ニコラス・ケイジ)
戦争を左右させていた武器商人たち、その中でも「史上最強の武器商人といわれた男」と呼ばれていた武器商人ユーリを名優のニコラス・ケイジが演じています。この映画の中でのニコラス・ケイジの演技は、「マッチスティック・メン」の時のニコラス・ケイジのような感じです。というのも武器商人たるもの嘘をつけなければ成り立たない感じなんです。数え切れないほどの賄賂、警察などの追っ手をも切り抜けなければ商売にならないんです。テーマは少し重たいかもしれませんが、主演がニコラス・ケイジということでエンターテイメント性の高い内容に仕上がっていると思います。ユーリがどのように武器商人になったのか、どのように史上最強の武器商人と呼ばれるようになっていったのか、その辺を楽しんでもらいたいと思います。
"私は殺し屋じゃない。人を撃ったこともない。戦争で稼いではいるが、人が死なずに済めばと願っている。"


武器商人、夫、父・・・
ユーリの武器商人としての仕事ぶりもですが、ユーリのプライベートの部分もこの映画の見所かもしれません。ユーリの美女との恋、そして結婚、とても幸せそうに聞こえますが、武器商人という仕事のことは明かしてはいないんです。夫、父、そして武器商人、いろんな顔を見せてくれてます。すべてに共通するのは「嘘」・・・言葉巧みに家庭でも仕事でも切り抜ける、それこそがまさに彼の才能なんだと思いました。

インターポールの刑事 ジャック・バレンタイン (イーサン・ホーク)
今回、武器商人であるユーリを追いかける刑事ジャック・バレンタインを演じたのはイーサン・ホーク。彼は「ガタカ」でアンドリュー・ニコル監督と仕事をしており、監督のファンということもあって出演に至ったみたいです。
刑事ジャックの出演シーンは意外と少ないですが、とても重要な役だったと思います。武器を売りさばくユーリの前に立ちはだかる「法」という役割をイーサン・ホークが見事に演じていました。


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