フェイク
2008.03.08

70年代半ばから6年間、ニューヨークのボナーノ・ファミリー(マフィア)に潜入したジョセフ・D・ピストーネというFBI捜査官の手記を原作にした実録。ドニー・ブラスコという偽名でたった1人覆面捜査をして、巨大ファミリーを壊滅させた彼を演じるのはジョニー・デップ。ドニーを信じ弟分としてファミリーのルールを教える、もう1人の主人公レフティ役にアル・パチーノ。
いつかは昇格してやろうと夢みるうだつのあがらないマフィアの役を、パチーノが悲しいまでに演じている。ドニーも仕事としてマフィアを陥れる罠を仕掛けていくものの、レフティとの絆は深くなっていく。この2人の友情が、悲しく美しく、そして切ない。ラストシーンでのデップの瞳は、胸に深く迫ってくる。
【 出演 】
ジョニー・デップ, アル・パチーノ, マイケル・マドセン
【 監督 】
マイク・ニューウェル
【 感想 】
この映画「フェイク」をみなさんは観たことがありますか?アル・パチーノ、ジョニー・デップ主演で贈る実話を基にしたマフィア映画です。今では考えられないといった豪華な共演ですよねっ。マフィア映画ということでとてもかっこいいです、なので男性の方が好まれるかもしれませんが、ぜひ女性の方にも観てもらいたい作品です。
マフィア の レフティ ( アル・パチーノ )
マフィアのファミリーの一員であるレフレィ。そんなレフティを名優アル・パチーノが演じるということでとてもかっこいいです。しかし、アル・パチーノからのイメージとは違いレフティはファミリーの中でそれほど地位が高いというわけではなく、少し落ち目のマフィアといった感じです。
しかし哀愁漂う演技は本当にすばらしいです。そんなレフティがジョニー・デップ演じるドニーに出会い、師弟のように・・・そして、親友のように行動を共にし、マフィアの物語が始まります。


FBI潜入捜査官 ドニー ( ジョニー・デップ )
レフティに気に入られ、同じくマフィアのファミリーの一員となったのが、ジョニー・デップ演じるドニーです。彼は若く頭が切れ、ファミリーの中でも可愛がられるようになります。しかし・・・彼には秘密があったのです。実はドニーは、FBI潜入捜査官だったのです。そう、まさにドニーはマフィアのファミリーを壊滅させるべく、たった1人でマフィアとなり潜入捜査をしていたのです。
ジョニー・デップといえば、今や大スターで数々の作品に出演しています。しかし、この「フェイク」のようにジョニー・デップが普通の格好で演技しているのは新鮮に感じますねっ。


レフティ と ドニー の 友情 ・・・ ( ネタバレ )
マフィアのレフティ、そしてFBI捜査官としてマフィアに潜入しているドニー。結果的に2人は敵同士でありながら、同じファミリーの中で行動を共にしたことにより、2人の間に師弟関係を越えて固い絆で結ばれていました・・・そう、まるで昔からの親友のように。
最後レフティはドニーがFBI捜査官だったということを知るんですねっ。そして、ドニーをファミリーに加えた責任と取るべくマフィアの元に向かうのですが、その時に妻へ残した伝言「彼に伝えてくれ。お前なら許せる」・・・2人の絆がどれだけ強かったのか感じとれました。そして、ドニーの射撃のシーン。そう、まさに間接的ではありますが、レフティをドニーが殺したということを表現し、「任務」と「感情」の狭間で揺れ動く彼の葛藤みたいなものが痛いほど伝わってきました。


見事に巨大マフィアのファミリーを壊滅させたドニーは金一封とメダルをもらいます。もちろん、ドニーの活躍はそれに相応しいでしょう・・・しかし、それが一体・・・。親友を失う以上に価値のあるものだったのか・・・。家族との6年間の生活を失ってまで得たものが金一封とメダル・・・。いや、彼が失ったものを埋めることができるものは何もないでしょう。
そして「これで終わり・・・」という思い、家族との過ごせなかった6年間、そして失った親友レフティの死への想い、いろんな感情が溢れていたのでしょうねっ。しかし、その溢れ出る感情の中に喜びという感情はおそらくなかったでしょう・・・。すべてはラストのドニーの表情、そして目が表現していたと思います。


「 フェイク 」の 意味 とは?
この映画のタイトル「フェイク」。意味からわかるようにドニーがマフィアのファミリーの一員となったこと自体が「フェイク」なんですよねっ。そしてレフティとドニーの絆さえも「フェイク」、しかしその「フェイク」がいつしか真実へと変わっていくんです。
ラストでドニーがマフィアの一員だったことが「フェイク」と知りました。しかし、レフティにとってはそれはどうでもよかったのです。結果的にその「フェイク」がレフティの死へと繋がったとしても、マフィアとしてドニーと過ごした時間は「真実」の何ものでもないのです。レフティはドニーを気に入りファミリーへと加えました、そしてレフティは死ぬ時までドニーを気に入っていたのです。おそらくその想いはドニーも同じだったと思います。それがラストのドニーの表情にも表れていたのだと思いました。
何が「フェイク」で、何が「真実」なのか・・・。この映画の原題は「Donnie Brasco(ドニー・ブラスコ)」ですが、個人的には邦題の「フェイク」の方がシンプルだけれども奥が深い感じがして好きですねっ。
ドニー・プラスコが集めた証拠で起訴200件、有罪100件。
現在も秘密の住所に仮名で暮らし、マフィアはその首に50万ドルの賞金を懸けている・・・
現在も秘密の住所に仮名で暮らし、マフィアはその首に50万ドルの賞金を懸けている・・・
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