ドッグヴィル
2008.02.13

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などのデンマークの異才、ラース・フォン・トリアー監督による衝撃作にして問題作。アメリカ・ロッキー山脈の村に、ひとりの女グレースがギャングに追われて逃げ込んでくる。初めは彼女をいぶかしむ村人たちだが、2週間で村人全員に気に入られることを条件に村に留まることを承認。献身的な肉体労働をこなすグレースだが、警察に手配されていることが発覚し、事態は急転する。
だだっ広い倉庫のような空間に、いくつかの家具を除いては、すべての家や道、犬までが床に白線で描かれているだけ。簡略化した舞台セットのような背景で、グレース役ニコール・キッドマンら俳優たちのハイテンションな演技が続く。足に重りを付けられ、レイプもされるグレースの横で、日常の作業をする村人などシュールな構図が次々と登場。各キャラの欺瞞のドラマが、恐怖とサスペンスを静かに高める。そして、およそ3時間の長尺の末に訪れるのは、すべての常識を覆すような驚愕の幕切れ。いい意味でも、悪い意味でも、めまいがするような映像体験だ。
【 出演 】
ニコール・キッドマン, ポール・ベタニー, クロエ・セヴィニー
【 監督 】
ラース・フォン・トリアー
【 感想 】
この映画「ドッグヴィル」をみなさんは観たことがありますか?この「ドッグヴィル」は「アメリカ三部作」と呼ばれるうちの第1作目です。ちなみに続編の第2作目は「マンダレイ
映画の舞台は・・・セット!?
この映画、最初っから驚かされます。最初間違ってメイキングかリハーサルを観ているのかなぁなんて思ってしまいました。実はなんと舞台は・・・セット!?どこかの広い倉庫のような場所がこの映画の舞台なのです。黒い床に白い白線で区切られた家々や道、犬も白線で描かれた絵なのです。
家のドアもない、壁もない、そこには区切られた白線だけ・・・そう、すべての家々の人々の行動すべてが丸見えなのです。劇でも観ているかのような感覚で物語は進んでいきます。

「ドッグヴィル」とは・・・
この「ドッグヴィル」の意味とは、この映画の中に出てくる「村」の名前です。そのドッグヴィルという村にやってきたのが1人の女性グレース(ニコール・キッドマン)。彼女はギャングから逃げてこの村にやってきたのです。しかし・・・ドッグヴィルの村人たちは簡単にはよそ者を受け入れないのです。そこでグレースの村人たちの信頼を得ることから、この映画「ドッグヴィル」の物語が始まるのです。


グレース (ニコール・キッドマン)
主演のグレースを演じたのは女優のニコール・キッドマン。閉鎖的で暗い雰囲気のあるドッグヴィルの町で、彼女の美しさなどが一際目を惹く存在であり浮いた存在というのをうまく表現されていたと思います。そして彼女の考えや気持ちなども一際浮いた存在、というのもいわば彼女だけがこの町でまともであり、人間らしさがあるのです。
彼女はギャングから追われている以上、どうしてもこの町で隠れて住む必要があるのです。ということで、グレースは村人に気に入られるために奮闘するのです。


「ドッグヴィル」の村人たち
閉鎖的な村のせいなのか、村人たちも閉鎖的なのです。そして・・・奇妙な人たちばかりです。グレースに対して冷たいのは当たり前、一緒に楽しく過ごそうという考えを持つ村人なんて1人もいないです。彼女と関わりたくない・・・しかし、この町に住ませているということで「見返り」は求めてくるのです。
ほんとに怖い村人・・・いや、もうこの「ドッグヴィル」という村自体が怖いです。


セット以外のシーン
ドッグヴィルの村のセット内で繰り広げられる物語、しかしグレースがトラックの荷台に乗って村を離れるシーンがあります。この時はやはりセット内だけでは無理ですよねっ。しかし、これまた映画「ドッグヴィル」の世界観というか、村から離れている時は、トラックの荷台に乗っているグレースだけが映っているんです。
これまた斬新ですねっ。荷台に覆われた布が薄っすら透き通り、たくさんのリンゴと共にグレースが横になっています。とても綺麗なシーンです。

「ドッグヴィル」のDVD・サントラ
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