バウンド
2007.12.26

アンディ&ラリーのウォシャウスキー兄弟初監督作。たまたまアパートの隣室どうしになり、出会った瞬間恋に落ちた2人の女が、ギャングのもとに預けられた組織の裏金を共謀して横取りしようとする物語。色気ムンムン、浅薄そうに見えるジェニファー・ティリーと、眼光鋭くクールなジーナ・ガーションの組み合わせが実にいい。
当然、実行段階ではさまざまな手違いが生じてくるわけで、そこをいかに乗り切っていくかが見せどころ。たとえば計画を練っている場面と実際の犯行をひと連なりに描くなど、話の運びに無駄がないため、手に汗握る緊張感が終始途切れない。蛇口から滴り落ちる水の音で時間を推移させ、小技の巧さも心憎い。ヌメッと湿った映像が暗黒社会の闇を増幅する、会心のハードボイルド・サスペンス。
【 出演 】
ジェニファー・ティリー, ジーナ・ガーション, ジョー・パントリアーノ, リチャード・サラフィアン
【 監督・脚本・製作総指揮 】
アンディ・ウォシャウスキー, ラリー・ウォシャウスキー
【 感想 】
この映画「バウンド」をみなさんは観たことがありますか?「マトリックス」シリーズなどを手がけたウォシャウスキー兄弟による初監督作品です。内容というと「マトリックス」のようなSF・アクションではなく、2人の女性を主人公としたクライム・サスペンスです。
2人のレズビアンの女
マフィアの一味であるシーザーとその娼婦ヴァイオレットが住んでいた部屋の隣で、刑期を終えた女性コーキーが内装と配管工事の仕事をしていた。隣同士ということもあり、コーキーとヴァイオレットは仲良くなるのです。しかも2人はレズビアン、より親密になった2人にある計画が・・・。それはシーザーが持っていた200万ドルを盗むということ・・・。2人は手を組み、お金を盗もうとするのです。


200万ドルの強盗計画
この映画「バウンド」は、単に200万ドルもの大金を盗み出す物語ではありません。盗む相手が「マフィア」というのがこの映画をおもしろくさせています。そして、少しネタバレになってしまいますが・・・200万ドルという大金・・・実は始まって30分ほどで盗みは成功するのです。ではこの映画のおもしろさというのがどこにあるのか?先ほどもいいましたが、盗む相手はマフィア!!盗みが成功してもバレてしまっては意味がないんです。どこへ逃げても地の果てまで追いかけて殺されるのが目に見えてわかります。なので、誰かの仕業に思わせることが必要になってくるのです。シーザー(ジョー・パントリアーノ)とヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)
ボスのお金である200万ドルを預かっていたシーザー。しかし、2人の女性によって盗まれてしまいます。そんなシーザーは、盗まれたということがきっかけにラストに向かってどんどん豹変していってしまいます。彼の鬼気迫る感じはすばらしいんです。彼はこの映画の中に危機感や緊迫感をより一層引き立てています。
そして、娼婦のヴァイオレット。彼女もすばらしい演技をしていました。200万ドルを盗んだ犯人の1人でありながら、200万ドルを盗まれたシーザーの側にいるヴァイオレット。彼女の弱さと強さが、ちょうどうまい具合に描かれていたように思えました。


濃い脚本
この映画を観終わったあと、まさに映画を観たといった感覚を味わいました。約2時間という時間の中で物語が幾多も展開されていき、観ている者を飽きさせない良くできた脚本だなぁと思いました。監督・脚本を手がけたウォシャウスキー兄弟の初監督作品ということで、それほど予算もなかったと思いますが、すばらしい作品を作ったと思います。のちに独特で複雑な世界と、斬新な視覚効果をもたらした「マトリックス」を作り上げ、話題をさらったのも納得ですねっ。「バウンド」のDVD
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