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25時

05.07

「25時」のDVDジャケット


 【 ストーリー ・ あらすじ 】

 人種差別など過激なテーマをふりかざし、作品のパワーは認められつつも、好き嫌いの多かったスパイク・リー監督。しかし本作は、観る者を問わず、あくまで静かに心の奥底に感動をもたらすだろう。麻薬所持の罪で7年の刑を受け、24時間後に収監されることになったモンティ(エドワード・ノートン)。自分を逮捕に追い込んだのがだれなのかという疑惑。そして、刑務所の中で体験するであろう恐怖の予感。さまざまな思いを胸に、彼は残されたわずかな時間を友人や恋人と過ごす。

 【 出演 】
エドワード・ノートン, フィリップ・シーモア・ホフマン, バリー・ペッパー

 【 監督 】
スパイク・リー



 【 感想 】

 この映画「25時」みなさんは観たことがありますか?デイヴィッド・ベニオフの小説「25時」を映画化した作品です。主演はエドワード・ノートン、彼の演技はすばらしいですよねっ。それにいろんな役を演じてきたというのもあって、幅広い役を演じれる俳優さんですねっ。そして今回この「25時」で演じるのは、麻薬の売買で有罪を受けたモンティという役を演じています。

モンティ(エドワード・ノートン)


 この映画のタイトルである「25時」から映画の内容はわからないですよねっ。深夜1時というわけではありません。エドワード・ノートン演じるモンティが麻薬の売買で有罪を受けるのですけど、「刑務所に収監されるまでの25時間」という意味です。というわけで、モンティが刑務所に入るまでの25時間を物語にした作品です。

刑務所まで25時間

刑務所までの時間


 ある日、車を走らせていると人気のない場所で犬を発見する。しかし、その犬はとても傷ついていて立つこともできない。そんな犬を一思いに銃で殺そうとするが、傷ついているにもかかわらず歯向かってくる犬をなぜか気に入ってしまい家に連れて帰ることに。

 そして時は流れ、モンティは犬と共にベンチに座っていた。そこに1人の男が現われ、麻薬を売ってほしいとのこと。そうなんです、モンティは麻薬の売人で、やってきた男は常連の客なのです。しかし、そんな男にモンティは「売れない」と…。

 実はモンティは麻薬の売買で有罪を受けていて明日には刑務所の中で過ごすことになるのです。というわけで、モンティにとって刑務所に入るまでの自由な時間はあと25時間。モンティの限られた25時間という最後の生活が始まるのです。

もし25時間あったら?


 もしあなたにとって限られた時間がたった25時間しかなかったとしたら、どのように過ごしますか?普段の生活の中で1週間に1日は休みがあると思います。その1日をどのように過ごしてますか?休みの日ぐらいはゆっくりしたいということで、家で過ごす人もいると思います。せっかくの休みということで家族や友人や恋人といった人たちと、どこかに出かけて楽しむ人もいると思います。しかし、もし明日から刑務所となると話は変わりますよねっ。

 やりたいことが山のようにあると思いますが、何をやっても満たされない感覚になると思います。そして物思いにふける時間も多くなるかもしれません。そんな状況にあるモンティが、残りの25時間をどのように過ごし、どんなことを考え、何を思うのでしょうねっ。

家族との食事

親友のジェイコブ(フィリップ・シーモア・ホフマン)とフランク(バリー・ペッパー)


 モンティは馴染みの店で最後の夜を明かそうと2人の親友、高校教師のジェイコブ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と株式ブローカーのフランク(バリー・ペッパー)に声を掛ける。モンティにはナチュレルというとても綺麗な恋人がいて、彼女も一緒に最後の夜を過ごすのだが、モンティが麻薬の売人であると警察に密告したのはナチュレルではないかと疑っているんです。

 モンティにとって最後の夜ということで、楽しませてあげたい親友のジェイコブとフランクだが、どうしてもやりきれない気持ちになってしまうんですよねぇ。モンティだけでなく周りの人間も何をしてもやりきれない気持ちになってしまうのです。彼に近い存在であればあるほどの痛みなのかもしれませんね。

友人としての気持ち

怒り、悲しみ、後悔、悲壮感・・・


 物語の中で登場する世界貿易センタービルの跡地"グラウンド・ゼロ"のシーン。モンティとグラウンド・ゼロを重ねることによって、登場人物の悲壮感ややり切れない気持ちというものを、生々しく表現していたと思います。そして、監督がスパイク・リーということで人間の後悔・怒り・焦り・苛立ち・悲しみというものが、とてもうまく表現されていて見応えのある作品になっています。

 この映画の軸となるものはモンティの怒り、悲しみ、後悔、悲壮感であり、それを取り巻く恋人と親友そして父親の心理描写をぜひ楽しんでもらいたいです。この映画をまだ観ていない人はぜひ「25時」を観てください。おすすめのヒューマン・ドラマです。

別れ

映画「25時」のDVD

こんばんは
今日BSでやっていたので改めて再鑑賞してみました。
犯罪者であるモンティが刑務所に入るのはあたりまえな
事なのにラストの父親の願いの幸せな選択の方になって
くれないかなぁと感じてしまいました。

特に友人に殴らせるトンネルのシーンは心が痛みました。
友人もこうする事がモンティの為だとはわかっているものの
やはり親友に手をあげることはつらいですよね。
とても静寂に満ちているせつないシーンでした。

それにしてもエドワード・ノートンはうまいですよね~
いろんな役ができますもんね。
もし監督が誰なのか知らないで観たら、わたしはスパイク・
リーだとわからなかったかも。
(感想の記事UPしたらTBさせていただきますね)
  • 2007/05/07
  • じゅーりあさん
 【じゅーりあさんへ】

こんばんは、じゅーりあさん♪
コメントありがとうございます♪

今日BSで放送されていたんですねっ♪
犯罪者であるモンティが刑務所に入るのは当たり前ですよねっ♪
しかしながら、この映画のタイトルでもある「25時」♪
モンティの残りの25時間を観ていくうちに、モンティの後悔や自分に対しての怒りなどがとても伝わってきたので、複雑な気持ちになりますねっ♪

友人に殴らせるシーンはとてもつらいものがありましたね♪
友人だけでなくモンティ自身の辛さというのが伝わってきましたので、やり場のない悲しさというのが溢れてきましたっ♪
傷ついていたことによって助かった犬♪
傷つくことによって助かろうとするモンティ♪
とても悲しいですねっ♪

エドワード・ノートンの演技はほんとにうまいですねっ♪
役からしてこのモンティの気持ちなどを表現するのはとても難しかったと思います♪
最後の夜ということで楽しみたい気持ちの中に、後悔や怒り、悲しさというのがうまく表現できていたと思います♪
そして監督はスパイク・リーですけど、知らなかった場合わからないかもしれませんねっ♪
知っていればそれなりに監督らしさも出ているので納得できるかもしれませんけどねっ♪

はいっ、トラックバック大歓迎です♪
記事楽しみにしておきますねっ(^^)
  • 2007/05/08
  • パッチさん
パッチさん、こんにちは!
観てない人は、ぜひ観てください。とあったので、早速観てみました。
いい映画でした。ありがとうございます!
割と淡々と進んでいく映画なのに、片時も目を離せず引き込まれました。
皆さんが言っているように、エドワード・ノートンの力が大きいと思います。
悲しみとかピュアな感じを含ませるのが非常にうまいと思うので、
ついつい肩入れしたくなってしまいます。
フィリップ・シーモア・ホフマンも好きなんですよね。今回は見た目そのままの
役どころだったので、すごみは無かったんですが、これがMI3の悪役かと
思うと驚異的です。

これを観た人のおすすめにあった25グラムは観ましたよ。これも深くて重い
内容でずっしりと感じました。ショーン・ペンもベニチオも好きなんですよ。

それにしても、パッチさんは文章自体も上手だし、構成の仕方もすごくいいですね。
参考になります。というか参考にならない位、うまいですね。
また、時々おじゃまさせてもらいます。
  • 2007/05/12
  • CDさん
 【CDさんへ】

こんばんは、CDさん♪
コメントありがとうございます♪

このブログでの紹介をきっかけに観てくれたんですねっ♪
ありがとうございます♪
とても嬉しいです♪
エドワード・ノートンの演技はほんとにうまいですよねっ♪
この役はほんとに難しかったと思います♪
言葉には出さない気持ちなどがとてもうまく表現されていましたねっ♪
フィリップ・シーモア・ホフマンはいい俳優さんですねっ♪
主演作品こそ少ないですけど、脇役としていい味を出してくれますよねっ♪

「25グラム」もとても深い作品で、静かな中に心の声というものがとても鮮明に伝わってきますよねっ♪
ショーン・ペンもほんとに器用な俳優さんなんで、すばらしい演技だったと思います♪

いえいえ、とんでもないです(>_<)
文章がとても下手なんで、せめて見やすいように少し工夫しているだけですよっ(>_<)
でも参考になるということなんで、とても嬉しいです♪
はいっ、いつでも遊びに来てくださいねっ(^^)
  • 2007/05/14
  • パッチさん
こんばんは
いつもサスペンス等でお世話になってます。
25時をたまたま見つけパッケージで気になり見てみました。
モンティの夢だったなんて。ショックと悲しみでいっぱいに
なってしまいました。父親の語りの言葉の一つ一つと映像が
あまりに美しくてラストのモンティのクローズアップで我に
帰り泣きそうになりました。こんな映画とは思ってなかった
し、S・リーだからビックリです。二回見た後プログに乗っ
てるかもと開いたら、コメントがたくさんあって自分も書い
てみようと思いました。他にもたくさんいいシーンがあった
けど、ラストにやられたという感じです。よくよく考えれば
刑務所行きは当たり前だけど、逃げ切ってほしかった。ドイ
ルも再会できたら最高でした。
  • 2007/05/20
  • neworderさん
 【neworderさんへ】

こんばんは♪
コメントありがとうございます♪

私もパッケージを見て、おもしろそうだなぁと思い鑑賞しましたっ♪
スパイク・リーらしさという点でいえば、あまり感じることはなかったですねっ♪
neworderさんはこの映画で泣きそうになってしまったんですねっ♪
それもわかります♪
というのもモンティの25時間を見てしまうと、やはりモンティの感情というものが痛いほどわかりますし、情が移ってしまいますもんねっ♪
もちろん罪を犯したのですから、刑務所に入るのは当たり前なんですけど、ハッピーエンドになってほしいという気持ちにさせられますねっ♪

全編通して静かにモンティの心に触れていく感じがとても好きです♪
何回観ても楽しめる映画かもしれませんねっ(^^)
  • 2007/05/21
  • パッチさん



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  • 【BLACK&WHITE】
  • 2007/05/15
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    25時 [DVD]/エドワード・ノートン,フィリップ・シーモア・ホフマン,バリー・ペッパー ¥1,890 Amazon.co.jp 誰かが使いこなす ホンネというタテマエ 僕はラインを越えて 確かめたい事があるよ 『ラインを越えて』 by THE BLUE HEARTS 3?...
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