グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち
2007.07.03

新星マット・デイモンとベン・アフレックが共同で脚本を書き、見事にアカデミー脚本賞をさらったさわやかな感動映画である。
ウィル・ハンティング(マット・デイモン)は、生まれつき天才的な頭脳に恵まれながらも、幼児期の虐待のトラウマにより周囲に固く心を閉ざし、荒れた日々を送る青年であった。そんな彼が、ロビン・ウィリアムズ演じる精神分析医マクガイアと出会い、カウンセリングを受け始める。しかしウィルの心の空洞は暗く深く、容易に心を開くことはなかった。一方マクガイアも最愛の妻を亡くし、その悲しみから逃れられずに苦しんでいるのだった。
癒されない心をもつ人間同志が、もがき苦しみながらも理解しあい、再生の道に歩みだしていく姿が熱い感動を呼ぶ。マット・ディモンがウィルのナィーブな個性にピッタリで、みずみずしい魅力を放っている。
【 出演 】
ロビン・ウィリアムス、マット・ディモン、ベン・アフレック
【 監督 】
ガス・ヴァン・サント
【 脚本 】
マット・デイモン、ベン・アフレック
【 受賞 】
■ 第70回 アカデミー賞
【受賞】助演男優賞・脚本賞
【ノミネート】作品賞・監督賞・主演男優賞・助演女優賞・主題歌賞・音楽賞・編集賞
■ 第55回 ゴールデングローブ賞
【受賞】脚本賞
【ノミネート】ドラマ部門作品賞・ドラマ部門男優賞・助演男優賞
■ 第48回 ベルリン国際映画祭
【受賞】銀熊賞(貢献賞)
【ノミネート】金熊賞
■ 第3回 放送映画批評家協会賞
【受賞】オリジナル脚本賞・ブレイクスルー賞
【ノミネート】作品賞
■ MTVムービー・アワード
【ノミネート】作品賞・男優賞・キスシーン賞・コンビ賞
■ 日本アカデミー賞
【ノミネート】外国作品賞
【 感想 】
この映画『グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち』をみなさんは観たことがありますか?本当に個人的にかなり大好きなヒューマンドラマ映画です。私も何回も観ています。そして感動して泣いています。
マット・デイモン、ベン・アフレックが共同で脚本を執筆
1997年に公開された映画で、監督はガス・ヴァン・サントです。そして脚本はなんとこの映画の出演者であるマット・デイモンとベン・アフレックなんです。俳優であるこの2人が脚本を書いたなんてすごいですねっ。というのもこのマット・デイモンとベン・アフレックは親友同士で、マット・デイモンがハーバード大学在学中に書いた40ページほどの物語をベン・アフレックに見せたところ好評だったことから、映画化に向けて脚本を共同で執筆されたらしいです。
マット・デイモン、ベン・アフレック アカデミー賞で脚本賞受賞
ほんとにすばらしいですねっ。2人とも俳優の才能だけでなく、脚本家としての才能までも持ち合わせていたんですもんねっ。そして、自分たちが書いた脚本の映画に2人とも自ら出演したのですから、きっとやりがいのある仕事だったでしょうねっ。そして何よりもすごいのが、自分たちが書いた脚本で自分たちが演じたこの「グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち」でアカデミー賞7部門でノミネートし、そして脚本賞受賞という功績を上げてますもんねっ。おそらくマット・デイモンとベン・アフレックにとって「グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち」は忘れられない1本であり、大切な作品になったでしょうねっ。
数学にかけて天才的な頭脳を持っているが心を閉ざしてしまっているある青年と精神分析医との心の交流が描かれています。感動を与えてくれるすばらしいヒューマン・ドラマです。私はこの映画を観てマット・デイモンとロビン・ウィリアムズのファンになりました。今ではビデオ&DVD&パンフレットを持っています。ヒューマンドラマというジャンルが好きという方にはぜひとも鑑賞してもらいたい作品です。
ストーリーの詳細&ネタバレ開始
ランボー教授による数学の証明問題
マサチューセッツ工科大学の教授であるランボー教授は、解くのはかなり難しい数学の証明問題を廊下にある黒板に書いておいた。解る者がいたら黒板に答えを書いておくようにとのこと。しかし学生たちの中に何日かかろうとこんな難題を解けるような者はいないと思っていたところ…次の日には黒板に完璧な解答が書かれていた。驚愕したランボーは誰が解いたのか尋ねたが誰も名乗りでなかったのです。そこでランボーは新たな問題を黒板に出題することにしたんです。その問題とは何人もの数学教授が集まり数ヶ月かけて答えを導きだした難問なんです。果たして誰がこの問題を解けるのか…。
ある日遅くまで学校に残っていたランボーが黒板のある廊下に行くと、青年の清掃員が黒板に落書きをしているのです。注意しようと近寄るが清掃員は逃げてしまいます。しかし黒板を見たランボーは驚愕したのです…。なんと黒板には完璧な答えが書かれていたのです…!しかもこの問題を解いたのは学生ではなく、なんと清掃員だったのです!!"数学の天才" ウィル・ハンティング(マット・デイモン)
清掃員の名前はウィル・ハンティング(マット・デイモン)。彼は日々悪友たちと遊んで暮らしており、今まで何度も暴力事件や窃盗事件などを起こしています。そして今も裁判所で審理中なんです。しかしそんなウィルは他の人にはない優れた能力を持っているんです。それはランボーの難問を解いたことからわかるように、彼は"数学の天才"なんです。そんな才能を活かしていない生活を送る彼の才能を惜しんだランボーは、ウィルの身元引受人となり、カウンセリングを受けるということを条件に保釈させてもらったのです。精神分析医 ショーン・マクガイア(ロビン・ウィリアムズ)

彼の数学の才能はランボーが思っている以上のものでした。数学界のノーベル賞といわれるフィールズ賞受賞者でもあり、数学界をリードする人物であるランボーが解けない問題までもスラスラと解いてしまうのです。しかし、保釈の条件であるカウンセリングの医師が全然決まらない。というのもウィルは誰に対しても心を開かず真剣に取り組もうとしないのです。そんな状況に困ったランボーは大学の同級生であり精神分析医のショーン・マクガイア(ロビン・ウィリアムズ)にカウンセリングを頼んだのです。
週に1度のカウンセリングを受けることになったウィル。しかし全く誰にも心を開かないウィルに対してカウンセリングをするということはそんな簡単なものではないのです。ウィルはカウンセリングを受ける立場でありながら、逆にショーンが描いた絵を見て彼を分析し始めたのです。たった1枚の絵を見ただけでショーンの性格などを分析するのですが、ほとんどが侮辱の言葉。そして終いにはショーンの亡き妻のことまでも侮辱しだしたので、ショーンは怒りウィルを追い返してしまうのです。
翌週のカウンセリングでショーンはウィルを外に連れて行き、話を始めたのです。ショーンは先週のカウンセリングでウィルから言われたことを常に考えていたらしく夜も寝れなかったということなんです。しかし、ある答えに至ったあとはぐっすり寝れるようになったんです。これは私の大好きなシーンです。ショーンであるロビン・ウィリアムズの演技の良さがとても表れていました。ショーンからしたらまだまだ子供であるウィルの言葉をしっかり受け止め、導き出した納得できる答えはすばらしかったです。
" 君に芸術のことをたずねたら、これまでに書かれたあらゆる芸術関係の本の情報を話すだろう…例えばミケランジェロ。きっとミケランジェロについて君はたくさんの事を知っている。生涯の作品、批評、政治的な野心。だが、システイーナ礼拝堂の中はどんな匂いがするか君は言えやしない。そこに立ったこともなければ、あのすばらしい天井画を見上げたこともないんだから。"" 君に戦争のことを聞けば、フィクションやノンフィクションの資料についてどんどん話すだろうが、君は一度も戦争を体験したことはない。親友の頭をひざに抱きかかえて、彼が助けをもとめながら息を引きとる姿を見た経験なんてない。"
" 彼女の為だけに永遠の愛を持つこと。何があっても…癌になっても。2ヶ月の間、病室で彼女の手を握りしめながら坐ったまま寝たり、医師たちが面会時間のことなんて言い出せない目をして、ずっと彼女を見守っていることがどういうことか君にはわからない。"
" なのに、君は私の絵を見て、私のことが分かったと思いこんでいる。
君は、私のすべてを見なければならないんだ。"
君は何がしたい?
そのあともショーンはウィルのカウンセリングを続けた。しかし、ショーンは何もしゃべることなく時間が過ぎていくのです。ショーンはウィル自ら心を開いてくるのを待っているのです。そこでショーンはある1つの質問をします。子供でも答えることのできる質問です。「君は何がしたい?」
しかし、ウィルは答えられないのです。たくさんの情報や知識などを話すことはできるが、自分の意見を話すことはできないのです。
" 君は望めば何でもできるのに、何もしようとしない。何が好きだ?何がしたい?
いつも君が巧みにうそを並べて逃げているのは、こんな単純な問いが分からず答えられないからだ。一体、君は何がしたい? "
" 君の話すことは、全部本に書いてある。君から学ぶことは何もない。"
いつも君が巧みにうそを並べて逃げているのは、こんな単純な問いが分からず答えられないからだ。一体、君は何がしたい? "
" 君の話すことは、全部本に書いてある。君から学ぶことは何もない。"
スカイラー(ミニー・ドライヴァー)
ウィルはナンパした女の子を好きなった。その女性の名前はスカイラー(ミニー・ドライヴァー)。彼女はハーバード大学の学生で将来は医学部に進学したいと考えていた。そんな彼女を本気で好きではいるが、ウィルは彼女に対して自分をさらけ出すことはできないのです。さらけ出すことによって嫌われるのが怖いのです。ある日彼女は西海岸の方の大学への進学を決めるのです。そこで彼女はウィルに一緒に行ってほしいと言うが、ウィルは拒否。ウィルは今の状況が変わるすべてのことが怖いのです。優しく説得するスカイラーに対してウィルは拒絶してしまいます。
" 言えるなら言って「愛してない」と。それを聞いたらあなたの人生から出て行くわ。"
親友 チャッキー(ベン・アフレック)の本音
ウィルは親友であるチャッキーの紹介で解体業の仕事を一緒にやっていた。その休憩のとき、将来のことに関してチャッキーはウィルに忠告するのです。それは本当の親友だからこそ言える言葉であり、ウィルの心に響くものでした。本当にチャッキーはウィルのことを考えてくれているんですねっ。このような言葉を言ってくれる親友を持っているウィルは幸せですねっ。そして、ウィルの誕生日には車をプレゼントしてくれたんです。とてもボロボロの車ですけど、ウィルにとってはとても嬉しいプレゼントです。
" もしも20年経っても、お前が同じ仕事をしていたらお前を殴ってやる。お前は生まれながらにして当たりの宝くじを持っているんだ。俺たちはその当たりくじが欲しくてずっとあがいている。だからそれを持っている奴が活かしもしないで捨てるのは我慢がならない。お前は俺たちとは違うんだ。"
最後のカウンセリングセラピー
ウィルは心を閉ざしてしまっているのにも原因があるんです。それは小さい頃に母親の虐待によっての後遺症として精神に障害を持ってしまったんですねっ。そんなウィルの気持ちが分かるショーン。というのも実はショーンも同じ境遇だったんです。そのことを知ったウィルは感情的に不安定になってしまいます。そんなウィルにショーンは…" 君に責任はない…君は悪くない…君は悪くない…悪くない… "
涙を流すウィルを抱きしめるショーン。ほんとに感動的でした。おそらくショーンにしかウィルの心の病気を治すことはできなかったでしょうねっ。これによってウィルはランボーから推薦された就職先の面接を受けたりと前向きに将来のことを考えるようになったのです。
そして、ショーンの最後のカウンセリング。あれだけセラピーを拒んでいたウィルも、今ではショーンは大切な存在になっていたんですねっ。そしてショーンにとってもウィルは大切な存在なんです。ショーンはもう1度人生の勝負に出るということなんです。ショーンがウィルを変えたように、ウィルもショーンを変えていたんですねっ。そして、別れ際にショーンはウィルに…
" 幸運を…息子よ。 "
ラストでウィルは"才能を活かした道"ではなく"自分の進みたい道"を選びましたねっ。とてもすばらしい選択だと思いました。「天才」をテーマにした映画というのはたくさんありますけど、この「グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち」はドラマあり感動ありで深い作品になっていると思います。「グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち」のDVD・小説本
「グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち」のDVD情報
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