シザーハンズ
【 ストーリー・あらすじ 】
エドワード(ジョニー・デップ)は人造人間。だが、完成直前に博士が急死し、両手がハサミのままこの世に残された。心やさしい化粧品セールスウーマン、ペグに引き取られたエドワードは、ペグの娘キム(ウィノナ・ライダー)に恋してしまう…。
ティム・バートン監督の描くラブファンタジー。純真無垢な心をもつエドワードはキムに恋をするが、哀しいかなハサミの手をした彼は、永遠に彼女を抱くことができない。そんなおかしく哀しく美しいラブストーリーを、詩的で夢幻的なタッチで描いた傑作。主演はジョニー・デップとウィノナ・ライダー。
【 出演 】
ジョニー・デップ, ウィノナ・ライダー
【 監督・製作・原案 】
ティム・バートン
【 感想 】
この映画「シザーハンズ」を皆さんは鑑賞されたことがありますか?ジョニー・デップ主演で贈るラブ・ファンタジー作品です。監督のティム・バートンとジョニー・デップは本作以降、ほんとにたくさんの作品でタッグを組んでいて、「エド・ウッド」「スリーピー・ホロウ」「チャーリーとチョコレート工場」「ティム・バートンのコープスブライド」などの作品を残しています。
この2ひとがタッグを組むきっかけとなった最初の作品「シザーハンズ」、ほんとに素晴らしいラブストーリーとファンタジーの世界を魅せてくれていますので、ぜひご覧ください。
人造人間のエドワード (ジョニー・デップ)
ある発明家が作った人造人間のエドワード(ジョニー・デップ)。人間のように言葉を話し、感情を持ち、血も赤い。ほんとに人間と変わりないすばらしい人造人間なんです。ただ1つ違うといえば、両手がハサミなんです。
エドワードがなぜ両手がハサミなのかというと、彼を作った発明家が完成させることなく亡くなってしまったからなんです。なので両手がハサミのままなんですよねっ。あと親同然だった発明家を失った彼は、親戚も友達もいません。そんな彼が町のある家族に引き取られることにより物語が始まります。
エドワードを演じたジョニー・デップはさすがですねっ。本作以降でたくさんの個性豊かなキャラクターを演じているだけあって、このような奇抜なキャラクターを演じるのがとても上手い俳優さんだと思います。
エドワードはほとんど話したりしませんが、彼の目の動きや表情、そして独特な動きでエドワードの感情をきちんと表現されていたと思います。ジョニー・デップは色々な役を演じてきていますが、その中でもエドワードはかなり好きなキャラクターです。
ボッグス一家との生活
ある日、化粧品のセールスをやっているペグはエドワードを気に入って家に連れて帰ります。こうしてボッグス一家との生活を始まるのですが、娘のキム(ウィノナ・ライダー)はエドワードを気に入らないのです。もちろん、町のみんなも彼の見た目から距離を取られるのです。
やっぱり手がハサミだと少し怖いですもんねっ。見た目はまるで絵に描いたような殺人鬼のようにも見えますし、町の人たちと仲良くしていくのは難しいと思います。ただ、そのハサミを逆に利用して大人気になっていくところが良かったです。
エドワードはハサミを器用に使って植木をカットして、アートのような作品に仕上げたり、みんなの髪の毛をカットして大人気になります。ただそれだけで見た目の怖さを払拭して大人気になれるのか?と疑問を持ちそうですが、町が原色で彩られていることにより、ファンタジーの空間を表現されているので、スムーズに入っていけました。
キム(ウィノナ・ライダー)とのラブストーリー
エドワードは初めて人と接触し、初めて恋をするのです。その相手がキム(ウィノナ・ライダー)。最初はエドワードを受け付けなかったキムですが、純粋無垢で嘘を付かず、いつも正直なエドワードに惹かれ始めるのです。人造人間のエドワードと人間のキムの恋、ピュアでとても切ない恋が感動を誘います。
このキムを演じたのがウィノナ・ライダーですが、本作で確か初めて知った女優さんだと思います。綺麗さとかわいらしさを持っていて、個人的に好きな女優さんです。その後もたくさんの作品に出ていますが、どの作品でもいい雰囲気を醸し出していていいですねっ。
エドワードは両手がハサミというかなり個性的なキャラクターですので、そんな彼の人生を描いたヒューマンドラマを作ってもそれなりに楽しめるものになったと思いますが、ラブストーリーに重きを置いたことが本作をより素晴らしいものになったのだと思います。
エドワードは恐ろしい見た目とは裏腹に、とても優しく繊細な心を持っています。その心に触れたキムとの切ないラブストーリーが、とっても美しいロマンティックなラブストーリーになっているんですよねぇ。
誤解
ある時、エドワードは強盗の容疑で捕まってしまいます。もちろん心優しいエドワードがそんなことをするわけがありません。しかし、エドワードは否定しないんですよねぇ。それはキムが関係しているから・・・、キムを守るために警察に真実を話すことをしないのです。
これはすごく歯がゆい気持ちになりました。エドワードが犯人とされたばかりか、町の人たちから冷たい態度を浴びることになりましたもんねっ。ただすべてはキムを守るため、キムを愛するが故なんですよねっ。これによりエドワードの内面の素晴らしさにキムに気付いたのは嬉しかったです。
おそらくエドワードの良さに気付いたのはキムだけですよねっ。キムの家族も優しいですが、何というかペットに近い感じで接していたと思いますし、町の人たちは便利としか思っていなかったと思います。やっぱり人は見た目ではなく、中身を見て判断しないといけないんですよねっ。
氷の雪
エドワードが氷をハサミで削って彫刻を作るシーンがあるのですが、これはほんとに綺麗で美しかったです。削った氷が雪のように舞っていて、その中でキムが踊っているところは良かったですねぇ。その氷の雪はまさにエドワードの心を表しているようで、すごく美しかったです。
そのあとにキムが抱きしめてほしいと言うシーンがあるのですが、エドワードにはできなかったのです。これはすごく切なかったです。決してキムが嫌いなわけではなく、抱きしめることによりキムを傷つけてしまうからなんですよねぇ。
屋敷へ逃亡
色々な誤解もあって町に入られなくなったエドワードは山の上の屋敷に逃亡します。そのエドワードを追って屋敷にキムがやってくるのですが、気性の荒くなったジムもやってくるのです。この時に揉め合って、エドワードはジムを殺してしまうのです。
これまたショックです。色々誤解もあって人を傷つけたことにより町に入られなくなったエドワードですが、ついには人を殺してしまったんですからねぇ。もうエドワードが身を置く場所はなくなってしまったのです。
やはり最初からエドワードが町で暮らすというのは無理だったのだと思います。屋敷で一人っきりで暮らしていた方が、淋しくはあったでしょうが幸せだったのだと思います。それをおそらくキムは理解したのでしょうねっ。町の人たちに「エドワードは死んだ」と伝えました。
エドワードの存在を消すことにより、一人っきりではあるけれど屋敷で暮らしていくことができます。もうこの方法しか無かったんですよねっ。これにより町の人たちとの接触を断つことができます。しかし同時にキムと会うこともできなくなってしまうんですよねぇ。すごく悲しかったです。
美しい雪を降らす氷のカット
この映画の見所の1つだと思いますが、エドワードが氷をカットして雪を降らすシーンはとても綺麗で美しいですっ。キムのために降らす雪、それはエドワードの愛の形であり、たった1つの表現方法でもあるんですねっ。
氷のカットにより雪を降らすというロマンティックな夜のプレゼント。キムにとってこの上ないプレゼントになったと思います。この年から毎年、町に雪が降るようになります。これはエドワードによるキムへのプレゼントなんですねっ。現実に毎年冬に降る雪が愛を伝えるものだったら、とてもロマンティックですねっ。
- Comment(10)
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「ダイハード2」の次に「シザーハンズ」とクリスマス、ウィンターシーズンに合う映画ですね!
あっw(゚o゚)w、けましておめでとうございます。
今年お初です!
今年もよろしくお願いします。
ウィノナ・ライダーがちょっと好きな時もあったので、この作品は
随分前に観たのですが(^^;
そう初めて観たティム・バートン作品でもありますね!
このエドワード役もジョニー・デップ以外考えられないくらい嵌ってますね!
切なくとてもきれいな作品です。
ラストの降り注ぐ氷の雪がいっそう切なさを演出してると思います。
- 2007/01/04
- ケビンさん
思わず、絶句!あ! (;’□’)!!
私、たった今このDVDを観終えて、そういえば、パッチさんが以前『恋愛映画バトン』で、この映画を紹介していたのを思い出してそちらにコメントしようかと思って伺ったら、こちらにも紹介がしてあったので偶然でもびっくり!!以前にも見たことがあるけど、かなり前だったので忘れかけていました。けれど、また新たにストーリーが頭にインプットされましたんで、再度観られて良かったです^^。最初に発表のこの映画はJ,ディプが27才の時の映画みたいなのでざっと17年前になるんですね!というと、ディプは現在、44歳位になるのですかね・・。でも最近の『パイレーツ・・』なんか観たりすると、『若い!』なんて感じてしまいます。この映画の話に戻りますが、ラストはHAPPY ENDでは
無かったですね。でも人造人間なので歳を取らないから、まともな人間と暮らすとなると、人間が先に歳をとり、死んでしまうのでやはり、それも悲劇ですね・・。あのお城の中の工場のような
セットは、『チョコレート工場』の映画にも酷似してますね!
同じ監督だから仕方ありませんけどネ^^
でも、改めてファンタジーを感じるいい映画でした★
では、また!(*^▽^)ノ おやすみなさい
- 2007/01/04
- ぴーちさん
あけましておめでとうございます♪
今年も「おすすめ マイベスト映画&DVD」をよろしくお願いします♪
あっ♪ほんとですねぇ♪
冬のシーズンにぴったりの作品が続きましたねっ♪
ほんと偶然です♪
ウィノナ・ライダーが好きなんですねっ♪
最近はあまり出ていませんが、いい女優さんですねっ♪
私も昔に観たんですけど、最近また観る機会があったんで記憶は鮮明です♪
DVDを友達に借りて観たんですけど、最近の技術はほんとにすばらしいですねっ♪
画像がかなりきれいなんです♪
観た当時よりもきれいなんじゃないか?というぐらいよかったです♪
ジョニー・デップはほんとにはまり役ですねっ♪
彼以外にはこの役は無理かもしれませんっ♪
ラストの氷の彫刻によって雪を降らすシーンはせつないですねっ♪
でもとてもきれいで、すばらしいです♪
- 2007/01/05
- パッチさん
いつもコメントありがとうございます♪
すごい偶然ですねぇ♪
昨日観たところだったんですねっ♪
鑑賞後にすぐにコメントしに来てくれてありがとうございます♪
27歳のときのジョニー・デップなんですか?
そしてパイレーツが44ぐらい♪
そう考えると全然年をとってないように思えますねっ♪
たしかに「シザー・ハンズ」では好青年のような感じに見えましたけど♪
それにしてもいつまでもかっこいいジョニー・デップはすごいですねっ♪
ラストはかなしいですねっ♪
ラストでの雪を降らすシーンはとてもきれいですばらしいですけど、その反面悲しさが現れているシーンですよねっ♪
セットが「チョコレート工場」と似ていましたか?
私はまだ観ていないんですよねぇ(>_<)
でも同じティム・バートン監督なので、似ている部分もあるかもしれませんねっ♪
寝る前に遊びに来てくれてありがとうございましたっ♪
きっともう起きてますよねっ(^^)
ということで、おはようございますっ(^^)
- 2007/01/05
- パッチさん
新年初レビューがこれでしたか~~~
私、ちょうど1年前のお正月に記事UPしてました。
ダイ・ハードの過激なクリスマスとは全く別物の
純真な気持ちで入り込めるステキな作品ですね。
ジョニーの目で訴えかける演技が素晴らしいです

今年も引き続きまたよろしくお願いいたします

- 2007/01/07
- ジュンさん
ジュンさんっ、明けましておめでとうございます♪
今年もよろしくお願いします♪
ジュンさんもちょうど1年前に紹介したんですねっ♪
ほんとに素敵な映画です♪
やっぱりファンタジー映画はいいもんですねっ♪
はいっ、お互い映画の紹介がんばりましょうねっ(^^)
- 2007/01/07
- パッチさん
この映画の主演ジョニー・デップだったんですね。
見終わったあとで友人が教えてくれました。
しかしホントに純真ですよね。今の世の中には貴重な人?です。普通の人間が悪魔に見えました。
この映画、ファンタジーモノでは一番好きですね。
ところでジョニー・デップ。何やらせてもうまいですよね。
めっちゃファンです!
早くパイレーツの続編観たいです!
- 2007/01/11
- らいさん
こんばんは、らいさんっ♪
コメントありがとうございます♪
ジョニー・デップって気づかないで観た人もらいさんの他にたくさんいるかもしれませんねっ♪
見た目がすごいですもんねぇ♪
人造人間の方が人間よりも純粋ですねっ♪
ジョニー・デップのあの純粋な目がよかったです♪
ジョニー・デップはほんとに何やらせてもうまいです♪
かっこいいですしねっ♪
パイレーツの続編ではどんな演技を魅せてくれるんでしょうねっ♪
今から楽しみです(^^)
- 2007/01/12
- パッチさん
なんとなく冬になると見たくなる映画ですよね~。
デップの初々しい表情がなんともいえず、大好きです♪
- 2007/11/20
- IHURUさん
こんにちは、はじめまして。
トラックバック大歓迎です。
この映画「シザーハンズ」はやはり冬に観たくなる映画ですよねっ。
若き頃のジョニー・デップが主役なので、パイレーツで大スターになった今、この映画を再び観る人や初めて観る人など多いかもしれませんねっ。
私も大好きな映画の1つです(^^)
- 2007/11/20
- パッチさん
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- 2007/01/07
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- 2007/11/20
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