フルメタル・ジャケット
2007.09.24

巨匠キューブリック監督がベトナム戦争に鋭いメスを入れた、衝撃の問題作である。
アメリカ南カロライナの海兵隊新兵訓練所に入隊したジョーカー、カウボーイ、パイルら若者たち。彼らは鬼教官ハートマンのもとで、毎日地獄のような猛訓練に耐えるが、卒業前夜にパイルが教官をライフルで撃ち殺し、自殺するという事件が起こった。数か月後、ジョーカーは戦地ベトナムでカウボーイと再会、共に戦うべく最前線へ向かうが…。
殺りくマシンとして家畜のような猛訓練を受ける新兵を描いた前半と、彼らがベトナムで実際に体験する修羅場のような戦場を描いた後半の2部構成で、戦争と、それによって人間性を失っていく兵士たちの狂気を冷徹な視点で追う。
すべての戦場シーンをロンドンのセットで撮影し、ジャングルがまったく登場しない出色のベトナム映画。
【 出演者 】
マシュー・モディーン, リー・アーメイ, ビンセント・ドノフリオ
【 監督 】
スタンリー・キューブリック
【 感想 】
この映画『フルメタル・ジャケット』をみなさんは観ましたか?ベトナム戦争を題材とした作品で、グスタフ・ハスフォードの小説『ショート・タイマーズ』が原作です♪タイトルである「フルメタル・ジャケット」とは「真鍮で覆った軍用の通常弾」という意味です♪
この映画は前半部分と後半部分に分けることができます♪前半部分で「海兵隊の訓練キャンプ」、後半部分では「戦場」が舞台になります♪前半部分でいろいろ感じ、後半部分でいろいろ考えさせられる、そんな作品です♪
海兵隊の訓練キャンプ (前半)
まず前半部分である「海兵隊の訓練キャンプ」♪海兵隊へ志願した者たちは戦場に赴く前に鬼軍曹の下で厳しい訓練を受けなければなりません♪黒人・白人・ユダヤ人だからといって差別されません♪ただ差別されることなく全員が「ノミ以下」の存在として扱われるんです♪ほんとに恐ろしい訓練です♪訓練が恐ろしいというか軍曹が恐ろしいんでしょうねっ♪私ならきっと1日と持たないと思います♪軍曹はそれほど暴力な行為で訓練&教育をしてはいないんですけど、言葉による暴力がほんとにひどいんです♪なんといってもノミ以下ですから、ほんとにひどい言葉をマシンガンのように浴びせてきます♪肉体が崩壊するというよりも、精神が崩壊していまうでしょうねっ♪
軍曹による叱責、集団責任の懲罰、そして訓練生による集団リンチ…その結果、人格が崩壊してしまう者が…♪


戦場 (後半)
そして後半部分である「戦場」♪厳しい鬼軍曹による訓練を終えた者たちは戦場へと行くことになります♪戦争映画はたくさんありますが、この映画では戦場での悪い部分、醜い部分でしか構成されていません♪戦争映画といえば残酷なシーンや恐ろしいシーンがありますが、その中に感動などがあるからこそ楽しめるんですけど、この映画の戦場の中にはそんなキレイな部分がなく、むしろ改めて前半部分の続きということを認識させられる内容となっています♪


▼ ユウ太さんのコメントより引用 ▼
訓練のシ−ンでは何が怖いって普通の若者が殺人者としてただ「殺す」と言う事をたたき込まれるのですね。常に「殺す時の顔をしろ!」と徹底的に体に染み込ませ「兵士」ではなく「殺人者」として作り上げられる過程が恐ろしいと思いました。 その結果、「ほほえみ〇〇」と呼ばれた一兵士が自我を無くしていってしまったのですね。
二部目として後半は普段と違うジャングルではなく「市街戦」。通常、森林などで戦うより市街での戦いの方が怖いと言われますね。身を隠す場所は沢山あるのですが敵もまた見えず何処から撃たれるのか分からないからです。(ブラック・ホ−ク・ダウンでもその様に描かれています。)そのような市街戦の恐怖を狙撃の形で存分に発揮していましたね。セオリ−で狙撃した相手はすぐに仕留めず、助けに来た兵士も一緒に仕留める所が怖かったです。
キュ−ブリック作品らしく他のベトナム戦争とは一味違った視点で切り裂いた戦争の怖さを描いた作品だと思います。
鬼軍曹の下で厳しい訓練を受け、立派な兵士として戦場に向かったが環境としては同じなんです♪鬼軍曹の下でノミ以下として扱われていようが、戦場で兵士として活躍しようが、人格は崩壊していってしまうんです♪この映画では「人格の崩壊」がテーマといってもいいぐらいでしょうねっ♪
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