アイデンティティー

2006.11.21

映画「アイデンティティー」

 【 ストーリー・あらすじ 】

 大雨で閉ざされたモーテルに、行き場を失った11人の男女が居合わせる。そこで起こる連続殺人。生存者たちは疑心暗鬼になりながらも、自分たちに奇妙な「共通点」があることに気づく。それは偶然ではなく、誰かの企みなのか? 予想もできない結末が彼らを待っていた…。
 『17歳のカルテ』などを手がけたジェームズ・マンゴールド監督による、サイコ・ミステリー。メインとなるシチュエーションはこの手のジャンルとしては定番だが、降り続く雨や光量の少ないモーテルの部屋が演出する「閉塞した悪夢」が秀逸で、観客の不安感をかきたてる。前半はホラー色の濃い展開で目を釘付けにしながら、後半にさしかかると「エッ!そんなのアリ?」というまさかの謎解きを用意。脚本の勝利だ。ジョン・キューザック、レイ・リオッタなどの芸達者が、それに応える形で密度の濃い熱演を見せている。

 【 出演 】
ジョン・キューザック, レイ・リオッタ, アマンダ・ピート

 【 監督 】
ジェームズ・マンゴールド



 【 感想 】

 みなさんはこの映画『アイデンティティー』を観たことがありますか?ミステリーを楽しませてくれる、複雑に構成されたサスペンス映画です。タイトルである「アイデンティティー」の意味は・・・観ていない人はこの意味を知らないで鑑賞された方がいいと思います。英語が得意という方はわかってしまうかもしれませんが、それでも楽しんでもらえると思います。私は観終わったあとにこのタイトルの意味を知ったのですが、納得しちゃいました。もうすでにタイトルが伏線であり、ネタバレでもあるんです。

モーテルに集められた11人の男女


 嵐のような大雨の中、荒野の中にひっそりとたたずむ1件のモーテルに11人の男女が集まります。というのも記録的な大雨、洪水、そして電話は通じない・・・非難する場所はたった1件のモーテルしかなかったのです。
 車に跳ねられ重体の妻アリスを連れてやってきた夫ジョージとその息子ティミ。そのアリスを車で跳ねてしまった女優カロラインの運転手をしているエド(ジョン・キューザック)。車が故障して身動きが取れなくなってしまった娼婦パリス。新婚夫婦ルーとジニー。囚人を移送中の刑事ロード(レイ・リオッタ)。そしてモーテルの管理人ラリー。

大雨でさまよう女性大雨で交通事故に合う家族

次々と起こる殺人事件・・・


 モーテルで一夜を共に過ごすことになった11人の男女。そんな中起こった殺人事件・・・、これがきっかけで次々と連続殺人事件が起こるのです。モーテルの外は一歩も逃げることの出来ない大雨、ある意味密室であるモーテル、一体犯人は誰で何の目的なのか・・・。

殺人事件発生連続殺人事件

殺人事件の共通点、そして11人の共通点の謎・・・ (ネタバレあり)


 殺人事件には共通点があるんです、それはどの死体の近くにも必ずモーテルの番号付きの鍵が置かれているのです・・・。そして、殺人が起こるにつれてモテールの鍵の番号が10・9・8・・・とまるでカウントダウンのように置かれているんです。
 そして、さらに不思議なことが・・・。偶然集まった11人の男女にある共通点があったのです。それはみんな「誕生日」が同じだということです。どうやって同じ誕生日の人が集まったのか・・・?なぜ同じなのか・・・?どんなサスペンス映画にもまんまと引っかかってしまう私なので、全く検討も付きませんでした。

犯人は一体・・・モーテルの鍵

ストーリー・内容の解説 (ネタバレあり)


 ちょっと今までにはなかったサスペンス映画といった感じで、少し複雑な内容になってますがみなさんは内容を理解できましたか?理解できなかった人のために少し解説をしておきます。

 〜 ストーリーの解説 〜

 モーテルに集まった11人の男女、そしてある殺人がきっかけとなって連続殺人が起きていきます。一体犯人は誰で何の目的なのか・・・?と普通はこう思いますよねっ。しかしモーテルで起こる連続殺人は、実は1人の男の頭の中だけで起こっていたことだったのです。

 その男とはマルコス。彼は殺人を犯したので罪を償わなければならないのですが、彼に殺人をさせたのは彼の中に存在する悪い人格というのがわかったのです。そう、彼は多重人格者なんですねっ。なので11人の人格のうちの悪い人格を消していき善の人格を残せば、問題解決ということなのです。
 ということで心理学者の導きの下、マルコスの頭の中(モーテル)に11人の人格が集められ、悪い人格の削除(モーテルでの連続殺人事件)が開始されていたということなんです。

 その結果残った人格は女性でしたねっ。これでめでたしめでたし。マルコスの中には1人の善の人格だけとなり彼は無罪放免・・・のはずでした。しかし、もう1人の人格が生き残っていたんですねっ。それが話すことのできない子供ティミーの人格。そして実はそのティミーこそがマルコスの中に存在する凶悪な人格だったのです。ということでラストを迎えるのです。

 どうですか?わかりましたか?もう少しうまく説明できればよかったんですけど、とりあえずは参考程度に読んでもらえれば嬉しいです。とても複雑で且つ斬新な脚本のサスペンス映画ですねっ。

「アイデンティティー」の意味


 この映画のタイトルである「アイデンティティー」の意味は、「同一性」です。わかりやすくいうと「多重人格」ということですねっ。この意味を知っている人であればオチを予想できる人もいるかもしれません。そして、犯人は人格中の一人である子供だったんですねっ。しかし、なぜ元の人格であるマルコスを分析していた心理学の医師たちはわからなかったのか?それは子供であるティミーは話すことができないのか話さなかっただけなのか、一言もしゃべることはなかったからです。マルコスの話によって医師たちは人格を把握しようとしていたが、しゃべることのないティミーの人格の存在を知る術がなかったのですねっ。そして映像としてマルコスの頭の中を観ている私たちから注目させないために、話すことをさせず存在感の薄い人格にすることによって、私たちの頭の中から主要人物から取り除かせオチを予想できないようにしたんですねっ。しかし、サスペンスやミステリーに強い人ならティミーがしゃべらないことによって、逆に存在感を示しているように見えているかもしれませんけどねっ。
 11人というたくさんの登場人物であるにも関わらず、オープニングからテンポよく紹介させ、難しい内容&構成であるにも関わらず簡潔にまとめて短い時間の中に収めたのはすばらしいです。監督と脚本家の力かもしれませんねっ。

「アイデンティティー」のDVD・原作


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コメント(22) | トラックバック(6) | [サスペンス]サイコ・ホラー
こんばんは^^
パッチさん。おじゃましま〜す!
サスペンスものですね^^
私は古いですが、『アガサクリスティー』のお話が
結構すきで、『そして誰もいなくなった・・』殺人事件なども
良かったです。密室殺人、ラストが見えにくい・・・。
なんか興味が沸きますね♪
【2006/11/21 17:53】 | ぴーち
 【ぴーちさんへ】

こんばんはっ、ぴーちさんっ♪
どんどんおじゃましちゃってくださいっ♪
コメントありがとうございます♪

サスペンスものですよっ♪
アガサ・クリスティーは作家さんですよねっ♪
「そして誰もいなくなった」はけっこう昔の映画ですよねっ♪
私は観たことないんですけど、タイトルがほんとにうまいですよねっ♪
かなり引き付けられますっ♪
ぜひ観てみたいですねっ♪

今回紹介した「アイデンティティー」も密室状態で、とても楽しめましたっ♪
また機会があれば観てみてくださいっ(^^)

【2006/11/21 23:58】 | パッチ
こんにちは この作品は観てますけど、どんでん返しの結果がどうなったか憶えてません(^^;)。
確か意外な展開だったと思うのですが(><)。
それにしても「レイ・リオッタ」は怪しい役が似合いますね。
ひと目で犯人候補です。
忘れたのでまた観てみます。
【2006/11/22 10:17】 | ワトソン
 【ワトソンさんへ】

こんにちは、わとそんさんっ♪
コメントありがとうございます♪

忘れちゃいましたか♪意外な展開でしたよっ♪
伏線がきちんとあるにも関わらずサスペンス映画通の人に「やられたぁ」と言わせる脚本はうまいと思います♪
レイ・リオッタは怪しいですよねぇ♪
リイ・リオッタの真実を当てることはできたんですけど、結局ラストを当てることはできませんでしたっ♪

かなりうまいサスペンス映画ですよねっ(^^)
【2006/11/22 12:55】 | パッチ
こうきたか!と意表をつかれた作品でした。
途中まで思い通りで「大したことないなあ」と緊張感が緩んでいただけに、衝撃は大きかったです。
こういうサスペンスもあるんですねえ・・。

TBさせて頂きました。
宜しくお願いします(ぺこり)

【2006/11/23 01:45】 | みやぽー
 【みやぽーさんへ】

コメントありがとうございます♪
私のブログで開催した「おすすめサスペンス映画アンケート」を参考に観てくださったんですねっ♪
とても嬉しいです♪
こんな風に参考にしてもらえたらやっぱりアンケートをやってよかったって思いましたっ♪

ほんとにこの映画はやってくれましたよねっ♪
新しい感じのサスペンス映画です♪
こんなラストにされると当てることは困難ですよねっ♪
まいりましたっ♪

トラックバック全然オッケーですよっ♪
またいつでも遊びに来てくださいっ(ぺこぺこ)
【2006/11/23 02:08】 | パッチ
実によくできていて、全く予測不能でした。
何かおかしいな・・・と気づいた時には
すでにネタばらしに入っている場面でした。
それでもってまたラストが。。。。
面白かったです。
【2006/11/23 22:20】 | ジュン
 【ジュンさんへ】

またまたコメントありがとうございます♪
ほんとにこの映画はよくできていますよねぇ♪
観ているときは、まさかこんな結末になるとは思いませんでしたっ♪
ほんとに気づいた時には、監督の罠にハマってしまってましたっ♪
とてもうまいサスペンス映画ですよねっ(^^)
【2006/11/24 00:44】 | パッチ
この作品も「やられた!!」感があって好きな作品です♪
最後そうきたかっ!
って思いました♪笑
初めはハラハラさせて最後に!!!
って感じですよね♪
私、全く予測不可能でした。
また見たくなってきちゃいました♪

ほんとにサスペンスっていいですよね♪By水野さん風
【2006/11/26 03:51】 | りり〜
 【りり〜さんへ】

コメントありがとうございます♪
ほんとに「やられた!!」って感じですよねっ♪
王道のサスペンスとは違うのできっとたくさんの人が騙されてしまいますよねっ♪
私も予測不可能でしたよっ♪
ほんとにいいサスペンス映画です♪

同じく、ほんとにサスペンスっていいですよね♪By水野さん風
【2006/11/26 19:35】 | パッチ
こんばんは!

みなさんやられたみたいですね。
さすが「おすすめサスペンス映画ランキング入り」作品です。
(ちなみに私もオススメしておきました!)
殆どの方はラストの予測はつかないでしょうね。

あっ、私ですか?
当然いつもの如く、ボコボコにKOされました(^-^)v
【2006/11/26 22:18】 | らい
 【らいさんへ】

こんばんは、らいさんっ♪
コメントありがとうございます♪

やはりこの映画はやられますねぇ♪
もしかしたらサスペンス映画をよく観ている人ほどやられちゃうかもしれませんねっ♪
ほんとに「おすすめサスペンス映画ランキング」に入るだけある作品ですっ♪
らいさんもおすすめしてましたねっ♪
おすすめする価値のある作品ですもんねっ♪

ラストはほんとによくできていてすごいと思いましたっ♪
らいさんはほとんどのサスペンス映画はやられちゃいますもんねっ♪
これからもらいさんにはKOされ続けてほしいです(^^)
【2006/11/26 23:05】 | パッチ
どうもです〜
昨日鑑賞しました。
とても良い作品だと思います。が、大体分かってしまいました。

オチも何となくまだありそうだなぁ なんて観てたら
あぁ やっぱり  でした。

自分の場合、謎や犯人探しとか何となくスト−リ−展開まで分かってしまうので嫌な性格ですね〜汗っ

今度、「閉ざされた森」と「スイミング・プ−ル」に挑戦したいと思います。

他、衝撃度の強いお勧め大ドンデン系の作品があったら教えてくださ〜い

しかしタイトルから分かってしまうのはちょっと・・・汗汗汗っ
「IDENTITY」=同一である事、本人である事
【2007/01/24 16:20】 | ユウ太
 【ユウ太さんへ】

コメントありがとうございます♪
昨日鑑賞されたんですねっ♪
しかもまたまたオチを見抜いてしまったんですねっ♪
ユウ太さんはすごいですねぇ♪
この映画は途中から展開が変わった時点で、推理することを忘れてしまいましたっ♪
それにタイトルである「アイデンティティー」の意味を知ったのは観終わったあとだったんですよぉ(>_<)

「閉ざされた森」と「スイミング・プール」ぜひ観てくださいっ♪
でもきっとユウ太さんなら「閉ざされた森」は簡単に見抜いてしまいそうな気がします♪
「スイミング・プール」の方がオチがわかりにくいかなっ?

ユウ太さんは「メメント」を観ましたか?
「メメント」は展開からして少し内容を理解するのが難しいかもしれませんけど、きっと楽しめると思いますよっ♪
衝撃度でいえば、「スイミング・プール」と「メメント」はけっこうあると思います(^^)
【2007/01/24 23:50】 | パッチ
パッチさん、こんにちは!
TBさせて頂きました^^・
TV放送で観たのですが、面白かったです〜♪
一捻りも二捻りもあるサスペンスですよね。
最後は『うっそ〜〜』って思いました。
DVDでもう一回観たいなぁ〜と思っています♪
【2007/02/24 09:08】 | 由香
 【由香さんへ】

由香さん、こんばんは♪
コメント&トラックバックありがとうございます♪

この前テレビでやってましたねっ♪
ほんとによくできた映画だと思います♪
見応えのあるサスペンス映画ですねっ♪

はい、ぜひDVDで再び鑑賞してくださいっ(^^)
【2007/02/24 19:53】 | パッチ
こんにちは。

この映画「アイデンティティ」を、ここのページの紹介が気になって観てみました。

あのどんでん返しは全くわからなくて、やられたなぁという感じでした。死体が消えたりする演出にも、ぞくぞくしました。
ただ、ラストのオチには気が付いてしまいました。途中どうも腑に落ちない部分があったので…。サスペンスに慣れてきたのでしょうか。

でも結構楽しめました。ありがとうございます。

では、良い週末を。
【2007/06/09 22:16】 | crayon
 【crayonさんへ】

こんばんは、crayonさん♪
コメントありがとうございます♪

私の映画の紹介がきっかけで観てくれたんですねっ♪
嬉しいです♪

でもラストのオチには気づいてしまったんですねっ♪
私はほんとに何も考えずに観ているのでいつも騙されてばかりです♪
でもどんでん返しは楽しめたということなんでよかったです♪

はい、ありがとうございます♪
crayonさんもよい週末を(^^)
【2007/06/09 23:54】 | パッチ
はじめまして!
今アイデンティティー見させて貰ったのですがこのモーテルの話しはマルコムの頭の中の話しなのでしょうか?
サスペンス初心者でそこがよく分からなかったのでよかったら教えて下さい。
【2008/02/04 20:01】 | らら
 【ららさんへ】

はじめまして、ららさん。
コメントありがとうございます。

「アイデンティティー」鑑賞されたんですねっ。
この映画はとても複雑なのでよくわかなかったというのも仕方ないです。
はいっ、モーテルの事件は実はマルコムの頭の中で起こっていたんです。
それはマルコムの中に存在する悪の人格を消してしまい、善の人格だけを残すことによってマルコムを釈放してもよいと考えたからです。
そして心理学者の手引きによって殺人事件(悪い人格の削除)が開始されたんです。
マルコムの話す内容から悪い人格が消え(殺され)、マルコムの中には善の人格である女性だけが残ったので、釈放されたんです。
しかし、彼の中にはもう1人の人格が残っていたんです。それが子供のティミー。彼こそがマルコムの人格の中で最も凶悪な人格だったのです。
ということでラストを迎えたんですねっ。

ではなぜ心理学者たちはティミーがまだ残っているということに気づかなかったのか・・・?
それは心理学者がマルコムの頭の中での「人格の削除」が行われている状況を、マルコムの話でしか把握する術はなかったということなのです。
そう、ティミーは話すことができない・・・。
なので、心理学者たちはティミーの存在を知ることさえもできなかったということなのです。
ということでティミーの人格は生き残ってしまったんですねっ。

どうですか?わかりました?
一応記事の中にも「ストーリーの解説」を追加しておきましたので、そちらも読んでもらえればよりわかると思います。
サスペンスをあまり観ていないと少し難しい内容ですよねっ。
これからもたくさんのサスペンス映画を観てくださいねっ(^^)
【2008/02/04 21:01】 | パッチ
管理人さんへ
管理人さんの説明でようやく理解できました♪
ありがとうございます♪♪いつもこちらのサイト拝見させて貰ってるのですが文章が温かい感じがしてすごい見ていて関心し心地よいです♪また色々とお勧め見てみようと思ってますのでまた分からない事がありましたら聞くかもしれませんがどうかよろしくお願いします!
【2008/02/04 21:10】 | らら
 【ららさんへ】

管理人のパッチです。
こんばんは、ららさん。
コメントありがとうございます。

理解できましたか?よかったです。
いつもサイトを観てくださっているんですねっ。
とても嬉しいです。
こちらこそありがとうございます。

おすすめを観てもらえることほど嬉しいことはありません。
はいっ、わからないことがありましたらいつでも聞いてくださいねっ。
これからもららさんに参考にしてもらえるような映画紹介をしていきたいです(^^)
【2008/02/05 00:03】 | パッチ










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