メメント
2007.10.05

およそ10分間しか自分の記憶を保てなくなった男レナード(ガイ・ピアース)。彼は妻をレイプし殺害した犯人を捜し出すため、ポラロイド写真を撮り、メモを取り、大事なことは身体に入れ墨で書き記すなどして必死の行動を始める…と、ストーリーを書いてしまうとこうなるのだが、実際はドラマの展開を逆転させ、いわば連続TVドラマの最終回からいきなり見せられ、ラストが第1話に相当してしまうという、ユニークな構造で推し進めていく新進クリストファー・ノーラン監督によるクライム・サスペンス。
まるでコロンブスの卵のようなアイデアの勝利がきわだった作品だが、予備知識なしで接すると何が何だかわからなくなる危険性も大いにあり。記憶や思い出(=メメント)というものの不確かさを痛感させる心理学論的おもしろさが楽しめる。
【 出演 】
ガイ・ピアース, キャリー=アン・モス, ジョー・パントリアーノ
【 監督 】
クリストファー・ノーラン
【 感想 】
この映画『メメント』をみなさんは観たことがありますか?この映画は観るたびにおもしろくなるサスペンス映画です♪というのも1度観ただけではわからない人がけっこういると思います♪なので、何回も観ることによって1回目では気づかなかったことなどに気づけると思います♪そして伏線などもしっかりしているので楽しめます♪
どうしても構成からして理解するのに難しい内容となっています♪なので理解力に自信がないという人は少し呼び知識を得ていた方がいいかもしれませんねっ♪なので少しですけど、理解を助ける予備知識を載せておきますねっ♪下の方にあるネタバレ部分は映画を観たあとに観てください♪
レナードの「記憶」 = メモ、刺青(タトゥー)、ポラロイド写真による「記録」
この映画の主人公であるレナード(ガイ・ピアース)はある事件がきっかけで記憶が10分間しか保てないのです♪簡単にいうと10分後には忘れてしまうんです♪でも人には忘れてはいけないことや覚えておかなければならないことが必ずあります♪そこでレナードは「記憶」ではなく「記録」に残すことによって補っているんです♪メモ、刺青(タトゥー)、ポラロイド写真、これらを使って10分以内に記録することによって、忘れてしまうであろう10分後の自分(レナード)に対して過去の情報を与えているんです♪「10分間の記憶」によって構築される物語
この映画「メメント」は普通の映画とは違い物語のラストから始まります♪そして徐々に過去に戻っていきます♪断片的な記憶を見せられるんです、そうっ、レナードの持つ10分間の記憶です♪記録・記憶を残したメモ、体に残した刺青、映像として残したポラロイド写真を頼りに過去の断片的な記憶をたどっていくんです♪とても斬新な設定の映画ですよねっ♪
なぜこの映画「メメント」はラストから過去に向かって展開していくのか?メモ、刺青、ポラロイド写真でしか過去のことを知ることのできないレナード、これは観ている私たちにも同じ状況を与えてくれているんです♪ラストから物語が始まることによって、レナードと共に記録を頼りに今の状況を把握し、今から行動すべきことを判断し、記憶のある10分間が始まるんです♪簡単にいうとレナードと同じく「記憶が10分しか持たない状態」で観ることができるんです♪この設定と構成が映画をより楽しませてくれるんです♪
しかし私たちにはテディと違って記憶が長く持続するので、すべての10分間の記憶を繋げると衝撃的な事実が見えてくるんですよねっ♪とてもよくできた映画だと思います♪すばらしいです♪
手がかりはイニシャル…ジョン・G (予備知識&少しのネタバレ)
レナードは全身に刺青を施し、大量のメモを取ってまでして過去の記録を残しています♪というのも彼にはやらなければならないことがあったのです♪それは、彼の妻をレイプし、殺した犯人に復讐をするという目的があるからです♪記憶を維持できない彼にとっては大変な作業です♪しかし、犯人の手がかりがあります♪それはイニシャル「ジョン・G」…。このキーワードを手がかりに彼は記録を頼りに犯人を追い求めるのです♪
10分しか記憶が保てなかったらいかに不便か…。まず映画は観ても全くおもしろくないですよねっ!2時間分の記憶は保てないんですから!そう考えると映画好きの私にとっては悲しすぎます…。みなさんの記憶は2時間持ちますよねっ?それならまだ観ていない人はぜひ『メメント』を観てください♪おすすめサスペンス映画です♪
ストーリーの詳細・解説&ネタバレ開始
「テディのウソを信じるな」
「テディのウソは信じるな」このポラロイドに書かれたメモがなかったら…。この言葉はすごい力を持っているんですよねっ♪このメモを残したことによって、メモという「記録」だけを信じる主人公のレナードは絶対にテディを信じなくなってしまったんでよねっ♪どんなことを言われても…。テディの言葉が真実だとしても…。
レナードにとっては記録したメモ・刺青が絶対的なものなんでよねっ♪なので間違ったメモなどの「記録」を未来の自分(レナード)に残してしまっても、未来の自分(レナード)はその間違いに気づかないんです♪記録にすべてを頼るレナードは真実を記録として残さないといけないのに、「信じたくない」という一時的な感情から「テディのウソを信じるな」のメモを残してしまったんですね♪この偽りの記録がレナードを間違った道へと導いてしまったんです♪


「サミーを忘れるな」の謎
サミーとはある事故がきっかけでレナードと同じく記憶を保つことができない人物です♪そんな彼は妻に3度連続で糖尿病の注射を打ち、妻を殺してしまう♪これがレナードによるサミーの説明です♪
テディの話によると、サミーに妻はおらず糖尿病だったのはレナードの妻ということですが、これが本当なら「サミーの記憶」=「自分(レナード)の記憶」ということになります♪そう、レナードが妻に注射を3度打ち殺してしまったということになるんです♪
そしてサミーという人物は実際に存在するということなんです♪彼は詐欺師で記憶障害を装い保険金を騙し取ろうとしていたのです♪この事実をレナードは知っています♪というのもレナードは元保険会社捜査員で、記憶障害を装っていたサミーの審査を行なったのがレナードなんです♪
レナード(ガイ・ピアース)の記憶障害の解説
ある日、強盗によって妻をレイプされ、レナードは犯人による頭部への強打によって、心理的ショック&脳へのダメージによって記憶障害になる♪これこそがレナードが記憶障害になった原因です♪しかしおそらくこれだけではこの映画「メメント」は成り立たないと思うんです♪消してしまいたい過去(記憶)が作り出した「記憶の混同と摩り替え」がレナードを変えてしまったんですねっ♪
- 「妻が死んだ理由が自分(レナード)が行なった3度の注射」という消してしまいたい事実を、それを否定したいという強い感情が、レイプはしたが殺人はしていないにも関わらず「ジョン・Gが妻をレイプして殺した」という記憶に変えてしまった。
- 「記憶障害が原因でレナードは妻に3度の注射を行なって殺してしまった」という事実を、自分(レナード)はそんなことはしていないと思いたい強い気持ちから、同じく「記憶障害(偽りだったが)であるサミーが行なったこと」という記憶に摩り替えてしまった。レナードが生んだ、もう1人のサミーなのです。
- 「サミーを忘れるな」という言葉が生んだ記憶の変化。消してしまいたい過去であるにも関わらず、忘れてはいけない…。電話で話していたようにサミー(レナード)の話を何回もしていくうちに、少しずつ記憶が変化していった。実際は主観で話さなければいけない事柄を、客観的に話すことによって「サミーがレナードである」という転化を「サミーを忘れるな」という言葉が阻止していた。
レナード(ガイ・ピアース)の人生
レナードの記憶は10分間しか保つことができない♪これは妻がレイプにあったときからずっとです♪このことからレナードは常に「妻が殺された時(思い込み)+10分」の状態なんです♪なのでレナードは妻を失った悲しみと犯人への怒りを決して忘れることはないのです♪彼の人生は記憶障害が治るまで、一生ジョン・Gを追い求めることになるのです♪新たなジョン・Gへの復讐を成し遂げても10分後には忘れてしまう…。メモによる証拠があろうと、「妻が殺された時+10分」で止まっているレナードは、実感のない証拠よりもその時抱いている感情が勝ってしまうんですねっ♪彼の人生はジョン・Gを追い求める10分間の繰り返しなのです♪
ストーリーの詳細・解説&ネタバレ終了
「メメント」のDVD・原作
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「メメント」の本監督・出演者の作品一覧
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