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フラッシュダンス

06.28

映画「フラッシュダンス」

 【 ストーリー・あらすじ 】

 昼間は製鉄所の溶接工として働き、夜はナイトスポットのダンサーとして踊りながらプロのバレリーナを夢見て活動を続けるヒロイン、アレックス(ジェニファー・ビールス)の愛と青春を描いたサクセス・ストーリー
 主題歌「ホワッツ・ア・フィーリング」(アカデミー賞主題歌賞受賞)をはじめとする劇中挿入歌の数々が、ヒロインの躍動感とも見事に呼応しながら、観客を乗せに乗せまくってくれている。こうしたエイドリアン・ライン監督ならではの映像と音楽を融合させた演出は、以後のこの手のジャンルの作品に多大な影響を与えることになった。
 ジェニファー・ビールスの勝ち気でさわやかな個性を最大限に生かしながらの美しい存在感の描出も、奇跡的といえるほどの素晴らしさであった。

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あの頃ペニー・レインと

05.02

映画「あの頃ペニー・レインと」


 【 ストーリー ・ あらすじ 】

 1973年、弱冠15歳にして「ローリング・ストーン」誌の記者に抜擢され、あるロックバンドのツアーの同行記事を書くことになった少年ウィリアム。旅の中で知るミュージシャンたちとの友情、ジャーナリストとしての葛藤、そしてせつない初恋が当時のロックとともにつづられる佳作映画である。
 監督・脚本は、トム・クルーズ主演『ザ・エージェント』のヒットで一躍表舞台に踊り出たキャメロン・クロウ。「波乱万丈な人生への穏やかなる賛歌」といった趣の作風は前作から継承しつつ、脚本家時代(ティーン・ムービーの先駆けである『初体験 リッジモンド・ハイ』などを手がけている)で得意とした青春もののみずみずしさも感じさせる、これまでの集大成といえる力の入った作品に仕上がった。それもそのはず、これは映画人であると同時にジャーナリストとしての顔ももつ彼の自伝的な作品なのだ。

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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

04.09

映画「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」



 【 ストーリー ・ あらすじ 】

 東西冷戦時代に性転換手術をして東ドイツからアメリカへとやってきたヘドウィグは、手術のミスで残された股間の「怒りの1インチ」に苦悩し続けながらも、ロックシンガーとして活動を続けていくが…。
 あのデヴィッド・ボウイも大ファンだというオフ・ブロードウェイの大ヒット・ミュージカルの映画化。舞台同様、映画版でも脚本・監督・主演を務めるジョン・キャメロン・ミッチェルの、あらゆる性や思想の別を超越させての魂の叫びが、ストレートに観る者の胸を打つ。自曲を盗んでスターとなった恋人のコンサート会場付近でライヴを行う、ヘドウィグの怒りと哀しみが入り交じった熱唱に涙してしまう。見かけは派手だが、実はエモーショナルな温かさに満ちあふれた秀作。あの浜崎あゆみも映画を観て号泣したとか。

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RENT / レント

11.20

映画「RENT」


 【 ストーリー ・ あらすじ 】

 ミュージシャンとしての成功を夢見るロジャーだったが、恋人を失い、そのショックから立ち直れないでいた。そんな彼が、同じアパートの階下に住むダンサーのミミと出会い彼女に心ひかれていくが、思いをなかなか告げられない。そんなふたりを囲む仲間たちの中には男女それぞれの同性愛のカップルがいた。そのうちのひとりはエイズに感染しており、余命いくばくもない運命に…。
 各演劇賞を総ナメにした傑作ブロードウェイミュージカルを『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバスが映画化。N.Y.マンハッタンを舞台の街に飛び出した、愛と成功を求めて必死に生きる若者たちのドラマが、ノリのいいダンスナンバー、しっとりしたバラード、はたまたロックと多彩なジャンルの歌で綴られていく。舞台のオリジナルメンバーに加え、『シン・シティ』のロザリオ・ドーソンがヒロインのミミをノビノビと演じている。

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天使にラブ・ソングを ・・・

11.01

映画「天使にラブ・ソングを・・・」


 【 ストーリー ・ あらすじ 】

 殺人現場を目撃してしまったクラブ歌手のデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)は、ギャングに命をねらわれるはめになる。デロリスが身を隠した場所は、お堅い修道院。最初はおとなしく隠れていたが、聖歌隊のリーダーになって本領を発揮。ヘタクソなコーラスがソウルやロックのリズミカルな賛美歌に変わり、街中で評判になってテレビ中継までされてしまった。だが、それにギャングが気づかないわけがない。デロリスの無事は…。
 敬けんなシスターたちが、デロリスの指揮にのせられてノリノリでゴスペルを歌う姿は、まさにアメリカ発のゴスペルの奥の深さを実感できるシーンだ。最後はちょっとほろりとするヒューマンコメディーでもある。

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ダンサー・イン・ザ・ダーク

08.02

映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」


 【 ストーリー ・ あらすじ 】

 ビョーク扮するセルマは、チェコからの移民。プレス工場で働き、唯一の楽しみはミュージカルという空想の世界を創りあげること。遺伝性疾患のため衰えていく視力と闘いながら、同じ病に侵された息子の手術費用を稼ぐため身を粉にして働く毎日。そのセルマにあまりに残酷な運命が待ち受けていた…。
 「非の打ちどころのないすばらしい音楽の美と、不完全で醜悪な現実が並列して描かれている。同時に演奏する2つのオーケストラのように」と同名の書で評されているように、これほど観る人のあらゆる感情を暴力的なまでに呼び覚ますミュージカルはほかにない。ラース・フォン・トリアー監督が「ビョークはセルマであり、セルマはビョークだった」と述べたように、ビョークはセルマを演じるというよりも、セルマに心を宿したビョーク自身がメッセージを投げかけているようにみえる。
 洗練されすぎたカメラワークを嫌う監督が、100台のカメラを駆使して撮りあげたトリアーワールドは絶対に見逃せない。本作は2000年カンヌ映画祭でパルムドールに輝いた。

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海の上のピアニスト

05.30

「海の上のピナニスト」のDVDジャケット


 【 ストーリー・あらすじ 】

 大西洋を往復する豪華客船、バージニア号。この船には楽譜を読まずに即興で演奏する、1人の天才ピアニスト(ティム・ロス)がいた。その男はこの船で生まれ、以後一度も船を降りたことがなかった。
 「ニュー・シネマ・パラダイス」で世界的名声を得たジュゼッペ・トルナトーレ監督が、壮大なスケールで描く叙事詩である。生まれた年にちなみ、1900(ナインティーン・ハンドレット)と名づけられたピアニストを、個性派スターのティム・ロスが演じる。ジャズピアニストとのピアノ対決、シケで揺れる船の大広間でピアノごと移動しながらの演奏など、伝説にふさわしい名場面が次々と展開する。
 メロディーは船客の人生、リズムは海のうねり。これは20世紀の最後を飾るにふさわしいモニュメントだ。

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